ピアノの森の満開の下プレイ後に小野寺の血について知りたかったのでプレイ
世界がループすることへの恐怖。恐らく実際にループ世界を体感することになったら感じるであろうこの感情がよく描けていたと思います。序盤からコミカルな空気に混じって穏やかでない雰囲気が漂っていて純粋に「気持ち悪いな」と思わせられました。楽しい楽園の出来事であるはずなのにどうしてこんなに息苦しいのかそれは終盤になって判明します。
最後の4000日間の二人きりの楽園。そして現実で胸に自画像を抱いて静かに眠るスゥ。この終わり方はとても好みでした。
ただ夢から覚めた後も問題は山積みになっています。それぞれのループで結ばれたヒロインとどのように関わりを持つのか。
ファンディスクに期待ですね。
それにしてもこの時期のゲームはグラフィックの部分で今のような圧倒的な美麗さがなくても独自の見せ方をしていて良いですね。本作のVENUSシステムも最初のコミカルな雰囲気を創り出すのに一役買っていたと思います。