力を抜きすぎて、手抜きになってしまったシナリオ。シナリオ以外はすべて最高品質な作品です。序盤は盛り上がりを見せ、個別にはいってシナリオ破綻がみられます。メインの片翼を担う勇樹ルートがあまりにも悲惨。活用されるべき伏線は最後まで放置。尺を短くするためにいろいろ削ったのがよくわかるぶつ切り展開。勇樹の心情が超展開を見せますwもう片方の桜子も相当なもの。終盤の超展開から引っかかりが残る結末。過去の舞台背景は放置して強引な展開で物語を進める結果がこんなシナリオだ。さくらテイルを彷彿とする未完成作品。
こんにゃくのように、無難なものを完璧につくるスキルが問われる作品
序盤での勇樹とのキスシーンはインパクトがあるし、舞台背景もおもしろく作品の骨格はできていて、無難につくれば名作になれたはず
それなのに、この有様はなんなんだろう
勇樹ルートのなかで弟の存在や、二人組に追われてること、過去のできごと、序盤のキスの真意、屋上での涙、引越しについて等の説明が無い
一番重要と思われる所を放置して、誤魔化しに全力をだしている!
主人公と付き合いだしたり、別れたりの心情が強引すぎて、無理やり定番展開にする過程がイライラする
桜子ルートもかなり悲惨。桜子の心情もそうだけど、終盤の超展開から結末が理解できない。ある意味これはBADENDだし、ルート序盤がいったい何だったのか疑問が残る
これも、後半に伏線を解消した勇樹と戦わせる展開を超展開に置き換えて誤魔化したんだろう
本作は勇樹関連で重大な伏線があり、それが主人公と桜子の関係に介入したのだろう
勇樹が重要キャラであり、桜子と対立させることで物語を進めるスタイルだったに違いない
この作品もライターが物語をまとめるだけの力量が無くて途中頓挫して、ねこにゃんがシナリオを一応の形にしたという舞台裏がなんとなく見えてしまう
予想できるシナリオはこんな感じかな
幼いころの三角関係
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勇樹の父親が事業失敗で離婚。勇樹は母へ、弟は父につく。例の二人組みはそのときの借金取り。桜子の祖母がそのときの世話役。
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主人公が桜子に告白。すれ違いで主人公逃走。その際にひき逃げ事故で過去の記憶を失う。野球部?陸上部?たぶんお守りはそのとき関連
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再度、主人公が告白するが桜子にフラれる。
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勇樹は主人公が記憶を失ってることに大きなショックを受ける。主人公と桜子がうまくいってないチャンスを利用して付き合い始める。その後、勇樹は転校
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勇樹の母が亡くなる。父が引きとろうと交渉するが拒否。弟が駆り出される。事情を知った古い仲である桜子の祖母がアパートを貸す。主人公のことはその時に知る。
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不仲のはずの主人公と桜子が修復してるのをみて、勇樹が嫉妬。あとは本編通り
そういうわけでサブヒロインは普通に楽しめる
一番まともなのは要ルートであり、まともな出来
結果的に序盤で購入者を集めて、後は適当という姿勢がよくわかる作品
信者の擁護もこれでは出来ないかと