超能力を得た少女たちが悪の軍団と戦う話。原作デビルマンの世界観と相通じるものがある。
それ系の話は、子供向けの特撮戦隊ものなど含めると腐るほどありふれているが
マリカほど、どろどろめいたリアリズムに踏み込んだ作品は
原作デビルマン、原作仮面ライダーぐらいしか思い浮かばない。
突然得た力に戸惑いながらも、降りかかる火の粉は払わなければならない。
自分の身を守るため、大切な人たちを守るため
怯え、葛藤しつつも健気に戦う少女たち。
しかし主人公側に主人公側の正義があるように、
敵側にも各人各人なりの正義があり、
文字通り、生きるか死ぬかのやり取りを重ねるたびに
人の命を背負う、その重みが少女を さい悩ませる。
敵の軍団は始めこそ おちゃらけた作戦を推し進めるものの、
敗戦に次ぐ敗戦で行動が狂気に染まっていく。
その手は主人公たちの身内にまで及び―― 急転落下の超展開へと続く。
マリカは18歳以上推奨作品ではあるが、
決してエロいから推奨されているわけではない。
少々のグロさと、話の深さを受け入れられるにはそれぐらいは必要だよという。
幼い身でプレイしようものならトラウマになるかもしれない。
それから。
どうしても挙げておかなければならないことが一つ。
読み込みである。
大丈夫か本体、明らかに寿命を縮めるぞこれは、と誰しもが思うこと請け合い。
PS2のシャイニングティアーズに匹敵する勢い。