題名にある『虐姦天国』とはネチネチいたぶるの意で、『快楽地獄』は快楽付けで堕とすの意。キャラとシチュエーションは変わらないが、話の流れをどちらにするかプレーヤーが始めに選択できる。
これ系な同人ソフトにしては決して悪い作りではない。
ただ『虐姦天国ルート』はテキストが無駄に冗長すぎた。
それが私的に致命的に思えてならなかった。
CLOCK UPの、
ECLIPSE-絶対隷奴計画・喪失少女-を思い起こさせる。
当作品はあそこまで酷いレベルではなかったが。
『快楽地獄ルート』はそれとは逆にあっさりしすぎて酷い。
堕落するのが早すぎて、気持ちがついていかない。
ラブシーンというものはとにかく長ければ長いほうが
いいというものではない。短すぎるのもいけない。
フルプライスの長編ノベルであるならばまだ、話の流れ的に
これもよしと思わせることもある。
しかしロープライスで中身が薄く、流れを作る文量もないならば
なおさらラブシーンではプレーヤーの興奮を高め、持続させることが大切。
18禁ソフトで、本作のようなそもそもエロありきな作品では
ラブシーンこそが売りのはず。
そこで萎えさせてしまうようなことはあってはならない。
ライターを自重させる、一枚絵の配分を考えるなど
製作スタッフにはバランスをいうものを考えて欲しい。