一番革命起きてた
まず"萌えゲーにおけるヒロイン死亡の是非"ですね
「孫呉の血脈」というサブタイトル通り代替りするわけですが
やっぱり魅力的なキャラが死んでいくんですよねこれ
旧作時点で受け継がれる遺志を題材にしちゃったので死なないと話進まねえんですが…
まあぶっちゃけ萌えゲーでやることじゃねえよなーってのは今作でも思いましたね
ただそれを補って余りある追加要素ですよね今作は
まず【孫堅】
非常に魅力的なんですよねー ただの豪傑おばさんなんですが
ストーリー上どうしても主人公を陣営に引き入れる必要があり呉軍にポンと放り込まれるわけですが
この豪放磊落なキャラクターのおかげで違和感なく天からの種馬としての任命を受け入れられますね
シナリオ数の少ない中で女性的にも英傑的にも魅力的に描けていて
発売前から史実、サブタイ、話数とわかっていても死が惜しいキャラでした
孫呉を描く上で欠けていたピースの一つですね
次に【程普】
これも孫呉必須キャラですよね 数多の戦功が残る猛将ですし
まあそんなもの吹っ飛ぶくらいパーフェクトなお姉さんキャラでした
まず声ですよね 素晴らしいですねこの方の低めの気だるげなお姉さんボイス
個別シナリオも一枚上手なお姉さんであり続けたのは高評価
特筆すべきは弱点を見せても動揺しなかったことですね
所謂完璧なお姉さんは何かしら弱点があって主人公につつかれると激しく動揺させる安易なギャップ萌えに走ることが多いんですけど
公私を分け仕事は常に完璧であり続け "私"では開き直り悪びれもしなかったのはとても良かった
主人公の躱され方からの告白の流れも美しいですし からかい具合も絶妙
ぶっちぎりで好きになりましたね
【張昭】
孫呉の重臣 まさかのロリババア化での参戦
これもまた良いアクセントでしたね
メインシナリオではほぼ反対意見に回りこれという見せ場はないものの
個別シナリオでの子供を欲しがるまでの過程が良く魅力的に描けていたと思います
【太史慈】
残念ながら加点ポイントになってない要素のひとつ
マイナスというわけでは無いが演義ベースな創作にありがちな薄味
見せ場の孫策との一騎打ちも戦闘描写が単調なこともあり盛り上がりに欠け
ヒロインとしてもお姉さんぶる耳年増的なキャラなのだがそうなると結局レズ要素が足を引っ張る
見た目は好きなんだけどなあ・・・
【魯粛】
狂言回し用のトラブルメーカー的な役割を担った追加キャラ
不快感は少なく孫権への大言壮語をうまく不遜なキャラに落としたなという感じ
ヒロインとして見るとデレ方とのギャップは一番かもしれないですね
周瑜、陸遜、黄蓋はおっぱい大きいしえっちだしおっぱい大きいしグラフィックの改善はとても良かったです
特に黄蓋は個別でのCGが子供に群がられてるのとエプロンと「おっ」と思わせるくらいかわいいの有りましたし
孫尚香、周泰、呂蒙は安定ですね
いつもかわらない味を提供するチェーン店のような安心感
孫尚香のマセガキがグイグイくるのもヨシ
呂蒙のおどおどは少し減ってバランスヨシ
周泰のヤキモチも可愛くてヨシ
不満点
まず孫権と甘寧をまとめたこと
追加シナリオの出来が良い分どうしても旧を元にしている方がいまいち
この2人はメインシナリオでも見せ場あるし他作品でも優遇されてきたとはいえ
人気キャラなんだからここ力入れないでどうすんだよと
孫策は結構雑に致命傷食らって退場するのでこれも残念
しっかり見せ場はあるけども…
一番の問題点は袁術と張勲
えーと これ 要る？ 明らかに浮いてるし 無理やりねじ込んでるだけなんだけど
孫堅、孫策死後に過去話でも入れるとか 孫権甘寧分けて増やすとかいくらでもやるべきことあったやろ？
マジでこれなら華雄でもいやなんなら黄祖でもやってた方がマシなのでは…
最後にメインシナリオ
冒頭の通り受け継がれる遺志を根幹に人間味があり
復讐劇も主人公や孫権の成長も伝わってくるし
主人公や苦悩する内面の描き方はとても良かった
とにかく戦闘描写がエフェクト連打からやるわね そっちこその連発のみがキツいけど
各ヒロインとの関係性の深め方も主人公の立ち位置や成長も流石にご都合主義はあるものの一歩一歩で（都合により超大股）
全体を通して物語として一番地に足がついているのが好印象
赤壁での動向も史実を元に行動するのではなく長江の民として推測したって描写は
程普個別の最後にも長江の民として～という言葉が出ててこのリンクは本当に良かった
孫呉に天の血を入れる～なんて一番飛んでる内容に思えてシナリオの中身は実直そのもの
まあEDは本編で失うものが大きい分あれくらいぶっ飛んでる方が晴れやかですよね