バカップル系抜きゲーとしては良作
ですね。
新ブランド「onomatope」の処女作、ということですが、処女作にしてはかなりの出来でしょうか。
(シナリオ)80点
ゲーム開始時点で主人公が学生兼会社社長
会社維持のためには一夫多妻婚をしなきゃならん。
というわけで、幼馴染やら学園のアイドルやら従姉やらにプロポーズしまくるのである。
という、政府公認でハーレム状態に置かれた状態からシナリオが始まります。
もちろん、数合わせのためのヒロインなんてのはおらず、みんな多かれ少なかれ主人公に好意は抱いています。
でも、ヒロインたちに共通しているのは「主人公のことが好き」という一点だけ。
特に椿は今までひきこもり気味の生活をしていたこともあり、最初はみんな(特に咲)とは喧嘩ばかり。
でも、割とすぐにみんな打ち解けて行くんですがね。
そんな楽しくも騒がしい毎日を送る共通ルートとは打って変わって、
個別ルートに入ると少し雰囲気が真面目になります。
ヒロインの実家とのトラブル、会社経営上の事件、ヒロインの過去に起因する事件など
日常生活に影を差しかねないような事態が発生し、それの解決に向かって皆が一致団結し立ち向かっていきます。
そのなかで浮かび上がる共通のテーマは「家族の絆」
寄せ集めの集団から、心から通じ合う本物の家族へ、その変化をみんなが自覚します。
そして物語はエピローグへと向かっていきます。
という感じできれいにまとまってはいますが、エピローグが少しもったいなかったなと。
時期や子供の有無も一定じゃありませんし、CGもない。
この辺はもったいなかったなと思いますね。
(ヒロイン)90点
ヒロインはほぼ文句なしです。
主人公の従姉にして、若き主人公の代わりに社長代理を務めるビジネスウーマン、萌
通い妻状態な幼馴染で、少し天然ボケな同級生、茜
その茜の親友で、学園のアイドルなツンデレ少女、咲
主人公の後輩の図書委員で、いつも本を読んでいる寡黙少女、楓
主人公とはオンラインの付き合い、ネットジャンキーにしてやり手の投資家でもある少女、椿
この5人がヒロインです。
萌、茜、咲の3人は旧知の仲ですからなんの問題もないですが、
楓と椿は3人とは初対面ですから最初は打ち解けられず問題を起こすことも。
とはいえ、しばらくして打ち解けた後は、互いに素直になれない咲と椿の間で時折もめ事が起こる以外は
特にいざこざなく日常生活を歩んでいきます。
でも、個別ルートでは問題を顕在化させるためか、ヒロインの性格の悪い部分が表に露骨に出てきます。
それを他のみんなで汲みとって、問題を解決していくんですが、一部に違和感を感じることはありますね。
全体としては悪くないんですが。
(エロシーン)80点
作品のテーマの割に、多人数プレイが3Pまでで、4P以上が一つもないというのは意外な感じもしますが、
その分、個人でのシーンが魅力的でしたから、よしとしましょう。
基本的には普通の純愛ゲーのエッチが続きます。
青姦が少し多いですが、特殊プレイといえるようなものはなく、普通のラブラブエッチですね。
しかしながら、本題の多人数プレイとなると、
組み合わせにもよりますが、ヒロイン同士で攻め合ったり、主人公と一人のヒロインでもう一人をいじったりと、
1対1ではなかなか見せない顔を見せてくれるヒロインもいて、なかなか面白いですね。
というわけで、これからが楽しみなブランドって感じの作品でした。