前作より甘さは格段に向上
してた気がしますよ。
(シナリオ)90点
今回の舞台は喫茶店です。
両親が海外に仕事に出てしまって、二人きりになった主人公の晴樹と妹の花穂は、
叔父さんの営む喫茶店でバイトをしながら二人一つ屋根の下で暮らすことに。
新しい学校、新しい職場、そして新しい出会いと恋・・・
主人公はこの夏どんな青春を送るのか。
という話ですね。
前作と違う点は、主人公が2年生で後輩がいること、男女混合のクラスでクラスメイトにヒロインもいること、
全ヒロインが同じバイト先に集まっていること、あたりで、
このあたりは普通の萌えゲーと大差ない状態になっています。
しかしこれが功を奏し、ヒロイン間での横のつながりが生まれたことで、
前作のように一人のヒロインのイベント中や個別ルートでは他のヒロインが消え去る、ということがなく、
話の幅が広がっています。これは前作からの改善点の一つですね。
ただ、普通の萌えゲーテイストになったことで、前作に見られたぶっ飛んだギャグ要素は今回少し薄まり、
店長、おかしな客など奇人がいないわけではないものの、そちら方面で期待している人は期待外れになるかもしれないですね。
ただし、その分ゲームコンセプトである「イチャラブ要素」に関しては強く表に出ており、
個別ルートに入るや否やものすごい勢いでいちゃつき始めます。
一部に少し山になりそうなエピソードが挟まるヒロインもいるものの、それとてそこまで重くなるものではなく、
エンディングに向けてバカップルぷりを増強させるための要素としてうまく活用しています。
したがって、重いシリアスなどいらん!ひたすらイチャイチャさせろ!という方には確実にお勧めできますね。
(ヒロイン)100点
ここは文句なしの100点ですよ。みんな可愛くていい子ばかりです。
体験版の時点でノーマークだったヒロインたちも、個別ルートを終えた後は萌えて萌えてたまりません。
そして、公式にもあるように、ヒロインたちは共通パートと個別パートで性格が変わっていきます。
「恋をすれば女の子は変わる」を地で行くようなヒロインたちの変化。
場合によっては問題を乗り越えながら、また場合によっては周りに諭されながら、
主人公との交際を通じてその性格や態度を変化させていきます。
例えばつぐみなら「私がしっかりしなきゃ」と自覚して頼ってばかりからしっかり者になっていったり、
逆に奈々子なら「たまには俺たちを頼ってください」と、気を張りすぎていたのが気楽になったり。
そして、前作にもあった「激デレモード」ですが、今作は髪型に加え、服装も選ぶことが出来ます。
デートのときに新しい服を着てきて、「今日の服といつもの服とどっちがいい?」という具合になります。
服装、髪型の両方をある程度こちらでカスタマイズできるので、楽しみ方は色々あるのではないかと。
もちろん、どのヒロインもバカップルっぷりは見せつけるほどで、
実妹である花穂にも背徳感は全くありませんね。
(エロシーン)90点
発売前のインタビューでライターの早瀬氏が行っていた「エロシーンはエロくてなんぼ」
それがこの作品はきっちり実現できています。
シーン数も多いですし、その内容も萌えゲーとしては十分なレベル。
それでいてシナリオ的に無理もありませんので、これはなかなか評価が高いでしょう。
通常、この手のゲームでエロの数が多いというのは、シナリオの隙間に強引にねじ込んでいるケースが多いんですが、
この作品の場合、元々のシナリオが延々いちゃついているのをコンセプトとしているため、
全く違和感なくエロシーンまで入ることが出来ています。
昼間ひたすらベタベタしてて、その日の夜どちらかの部屋で、というケースがほとんどですね。
このあり方はいい感じでしょう。
というわけで、甘さは大きく増している作品でした。
今後もこの路線を貫いてほしいですね。