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オタッキーさんの聖乳の巫女お姉ちゃん瑠璃 ~癒しの母乳で中出し生活~の長文感想

ユーザー
オタッキー
ゲーム
聖乳の巫女お姉ちゃん瑠璃 ~癒しの母乳で中出し生活~
ブランド
Norn
得点
75
参照数
794

一言コメント

史上最強のあまあねヒロイン

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

それがこの瑠璃さんでした。

(シナリオ)80点
今作はいつにもましてシリアスな雰囲気で始まります。
魔物と対峙する主人公。瑠璃の父親に結婚を認めるための試練として課せられた魔物退治のミッションで、
回収すべきものを回収して撤退するところに、襲いかかられます。
あと一歩で逃げ出せるという所で捕まってしまい、主人公は呪いをかけられてしまいます。

これを知った瑠璃は、治すには自分の母乳を飲むのが一番と言い、主人公に婚約を申し入れます。
瑠璃のことを好きだった主人公は戸惑いつつもこれを受け入れ、二人はラブラブ生活を始めるのだった・・・
というのが今作の展開です。ま、いつものNornですな。

さて、今作は基本的に主人公は甘やかされっぱなしです。
もともと主人公を甘やかしていたヒロインに加え、主人公は病に倒れている状況。
主人公がコンプレックスを感じつつも、素直に世話を焼かれる展開になります。

あと、今回のシリアスは、お互いを想いあった末のすれ違いになります。
世話を焼かれっぱなしで「これじゃあダメだ」と気に病む主人公が行動を起こすも失敗。
そこを仕事から飛んで帰ってきた瑠璃に助けられ、更に気を病みます。

それに対し瑠璃は、気に病むことはない。自分は主人公の世話を焼くことが好きなのだからと言い、
そこで気持ちを通じ合わせることで仲直りとなります。
そして最後は妊娠エンド。巫女として活躍する瑠璃の裏で、主人公が修業をしながらサポートをするという関係が描写されて終わります。

典型的なNornテンプレシナリオでしたが、今作は色々な点でしっかり描かれていたかなと思います。

(ヒロイン)80点
これはいいあまあねですね。

というわけで、過去数多の甘やかし系お姉さんヒロインを輩出してきたNornにあって、
その甘やかしっぷりは過去最高レベルと言えるでしょう。
それも、「主人公なんか頼りにならないから私にやらせとけばいい」みたいなのではなく、
「主人公が心配だから、無理しないで私を頼ってね」というタイプなので、鼻につくこともありません。

しかし、そのなんでもそつなくこなす性格が、却って主人公にコンプレックスを抱かせる結果になっています。
自分のことを二の次にしてでも主人公の世話を焼くその姿に、主人公はしばしば「これじゃあ夫婦じゃなく親子だよ・・・」
という気持ちを持ち続けることになります。
それが原因でのすれ違いもありますが、悪意を持っているわけではもちろんないので、全然嫌いにはにはならないですね。

そして、真に気持ちを通じ合わせ、名実ともに夫婦となった後は、
きちんと主人公の気持ちを酌みつつ、主人公を大人扱いしていくようになります。
仕事中に自分の疲れに気付いた主人公に感謝する、なんて場面もありますし、
もうすぐ父親になるのに甘えてばかりではいけないもんねと、呼び方を変えるように促したり。

自分も主人公も、二人とも意識を変えないとと考える場面がエピローグでは多かったですね。

(エロシーン)70点
ここまでしっかりと描けておきながら、エロシーンの評価は若干低め。
なぜか。それは、ここだけ設定を何一つ活かせてないからです。

確かに、シーンそのものは使い物になりますし、十分にイチャイチャしてはいるんですが、
ヒロイン設定から絶対に出てくるはずの「巫女服」でのシーンがほとんどないんですよね。

これはいただけない。一応は抜きゲーであるんですから、その場面をしっかり用意するべきだったですね。
この辺の詰めの甘さが減点対象になってしまっています。

とはいえ、もう一つのテーマの授乳プレイのほうは数多く出てきますし、
いつも通りボテ腹エッチもちゃんと装備されているので、さほど大きな減点ではありません・・・
が、そのボテ腹シーンも、ボテ腹部分が見にくいのも少々減点になりますね。

というわけで、ひたすらヒロインに甘やかされたい人はぜひやってみてくださいと言える作品でした。