純愛のクノイチものってのはあり
なんだけど・・・
ちょいとくどすぎたかなという気がしますね。
(シナリオ)70点
ずっとお世話してもらっていたお姉さんに呼び出された主人公は、
実は自分が名家の息子で、そのお姉さんの家は代々自分の家を守っている立場だ。
だから世継ぎのために自分を孕ませてほしい。
という導入で、後はまぁひたすら任務のためのエッチをしていくと。シナリオの本筋はこういう感じです。
でも主人公はその関係に不満で、何とかして告白しようとしていくんですが、
その主人公がとにかくネガティブ野郎のため、
「任務でもなきゃ僕なんかと付き合ってくれるわきゃないよなぁ」的な感じになってしまいます。
そのため、いつまでもいつまでもウジウジと引きこもってしまって、却って静音を心配させる始末です。
もちろん、デートをきっかけにお互いに気持を通じ合わせて最後はハッピーエンドとなっていくんですが、
そこまでの過程がもうじれったくてじれったくて。
ウジウジする主人公がダメだという方にはお勧めできないですね。
(ヒロイン)80点
最初から終盤までずーっと「ご奉仕のくのいち」という立場を取っているため、
終始主人公を護るという立場は崩してきません。
が、任務である以上それはあくまで一歩下の立場から見ているに過ぎず、
すなわち、主人公とイコールの立場、すなわち「対等な立場の恋人関係」になることはありません。
これにやきもきさせられる人も多かろうと思います。
主人公の気持ちに気づいていながら、立場に拘束され「私なんか・・・」という反応しかできない。
なんとももどかしい関係ですね。
しかし、それだけに終盤、立場も何も関係なく対等な恋人関係になった後の気持ちの爆発のさせ方は申し分ないです。
このバカップルっぷりを見せつけられたら、序盤の立場に縛られた状態での関係がなんともいえない感じですね・・・
(エロシーン)60点
シーン数そのものはいつものnornなんです。
が、盛り下がる要因はやはりというか当然というか、気持ちが通じてないから。
やっぱりここを押さえないことには、評価は上がりませんよ。
今作の場合、お互い想いあっているのにもかかわらず、「任務のため」というキーワードが邪魔をしてしまうため、
愛情のこもったエッチとは言い難い状態になってしまっています。
何度も言いますが、それじゃあダメなんですよね。
準ないものである以上、お互いの気持ちが通じているのは絶対条件ですから、
そうでないエロが大幅減点になるのは仕方ないところもあるかなと。
というわけで、「ご奉仕」という側面を強く出しすぎた感じがする作品でした。