クールで一途なボクっ娘とラブラブ生活
南国王宮3姉妹、トリを飾るのは三女のサヤカです。
(シナリオ)90点
このサヤカ編が一番深く描かれていました。
今までのような「国へ戻ってきてからの役職」に起因するシナリオではなく、
「過去のホームステイ時代の約束」をうまく活かしたシナリオになっています。
その中で、今のサヤカの性格である「内気でクールなボクっ娘」を形作ったきっかけをも活用しており、
イリーナ、エミリアに比べ読みごたえのあるシナリオとなっています。
今までのように「容易に展開が想像できる」ものではないってのもミソですね。
最初は「エッチのために優一が付いた嘘がバレてケンカして」みたいな展開を予想していたのですが、
そんな安易なものではなく、驚かされましたよ。
そしてエピローグでさらなるまさかの展開が。
まぁ、これに関してはあるいは想像出来るかもしれないですが、「まさか本当にこんなことに!?」っていう展開でした。
(ヒロイン)90点
スタイル抜群、容姿端麗。出るところはしっかり出ている美少女のサヤカが、
「ボク」なんて一人称を使いながら受胎懇願なんかしてきた日には、もうブレーキなんか掛かりません。
そして彼女、昔のホームステイの思い出が人一倍強く、そのため優一との再会を誰より喜んでおり、
優一との生活に備えて、日本に対する知識もしっかりと勉強しています。とことん尽くしてくれるってタイプですね。
ただ、その知識がやたらと偏っているもんですから、優一が驚く場面も少なくなく、
そのたびに訂正を試みますがどうもうまくいかず、偏った知識を持ったまま暮らすことになります。
とはいえ、姉妹の母親が日本人であるということもあって、和食の腕はぴか一ということで、
突然異国の地に放り出された主人公が少しでも落ち着けるようにと、和食を振舞ってくれるあたり、
細かい気配りもちゃんとできていますね。
(エロシーン)80点
今までと違って、ヒロイン側から迫ってくることはありません、・・・が
サヤカの身に付けた「誤った日本文化の知識」に、主人公が悪ノリしてエッチ方面に持ち込むため、
結局「場所を問わず」になってしまっています。
海水浴に出かけて、ひと泳ぎして水も滴るいい女に飛びつくのは、
「次期国王と次期妃が率先して海を汚してどーする」と思わないでもないですが、まぁ細かいことは気にしないようにしましょうか。
そしてこの作品、人(しかも知り合い)に行為中の様子をモロ見られてしまう描写があります。
故あって日本へと移り住んだ二人が、結婚式を控え新婚生活を送っている時に、結婚式の打ち合わせに来た姉二人に見られてしまいます。
その時のサヤカのテンパリようがまた見物でしたね。
まぁ、二人も「仲良くやってるようでなによりだわ」みたいなスタンスで、特に何も言わないんですけどね。
というわけで、クーデレなボクっこという珍しいヒロインを楽しめる作品でした。