ツンな同級生を快楽に染めよう
とかくと、どことなく調教物のような雰囲気がプンプン漂ってきますが、
そこはNorn 基本の純愛路線は全く変わりません。
(シナリオ)70点
母親を早くに亡くし、父親は単身赴任で家には一人だけ。
そんな状況を可哀想に思ったお隣さんの幼馴染3姉妹と、家族同然に過ごしていた。
そんな日常を送っていた主人公であったが、三姉妹の末っ子、アリサの誕生日に
実は自分たち3人は魔界の娘で、種の存続のために主人公と子供を成したいという。
突然幼馴染の姉妹に嫁にしてくれと言われて驚く主人公だったが、
彼女らに行為を寄せていた彼は、一人を選び、子作りに励むのである・・・
というのが、この「魔界プリンセス」シリーズの共通シナリオです。
以前レビューした「女神3姉妹」シリーズ同様、一人を選ぶところまではカットすることが可能です。
というわけでアリサ編なんですが、アリサがデレないために常に姉のエリス、サラが心配する展開になります。
本当に関係はうまくいっているのか。自分たちの未来にかかわることを抜きにしても、
純粋に二人の恋路を応援しているのがよく見てとれますね。
そんなわけですから、ついにはお目付役まで派遣されてくる状態になってしまいます。
まぁ、これをきっかけに素直になって結ばれる展開になるんですが、サラさん、なんとも恐ろしい人です。
(ヒロイン)80点
まーアリサがデレないデレない。
朝起こしに来てくれる、なんだかんだ言いながら一緒に登下校してくれる、など素直な面を見せながらも、
クラスでは「あんな奴何とも思ってないんだから!」
自分が伴侶に選ばれた段階でも「あんたがいいなら付き合ってあげる。どうせ子作りはしなきゃなんだし」
と、終始意地を張りっぱなしです。
でも、心底嫌っているわけではない。むしろ主人公のことは好きなんです。
なのになぜここまでツンなのか。その理由は最後の最後に明かされます。
「私たちは魔界の人間。この世界の人間と結ばれると、あなたに余計な負担をかけさせるかもしれなかったから」
という、なんとも健気な理由を吐露してくれます。
好きだからこそ負担をかけさせたくない。だからこそ辛く当たることで気持ちを自覚しないようにする。
一歩間違えば自己犠牲乙と非難を浴びかねない感じですが、そこをうまく立ち回ってるあたりはさすがです。
もちろん、気持ちを通じ合わせた後はラブラブムードになるので、最後まで甘い描写がないってことではないので
その辺も安心ですね。
(エロシーン)75点
完全にいつも通りのNornです。
ですが、最後の最後までデレないがために、どうにもラブラブさ加減が物足りません。
別に無理やりやってるわけではないんですよ。
ちゃんと同意の上でエッチをしてますし、嫌がるような描写もないのです、が・・・
惚れているのにもかかわらずツンツンしっぱなしのため、いかんせん
「子作り義務ありきの作業的エッチ」という雰囲気が強く出てしまっています。
これではちょっとトーンダウンですねぇ。
もう少しラブラブ感を出してもよかったのではないでしょうか。
というわけで、アリサをツンにしすぎて失敗したかなぁという気がする作品でした。