教師というより剣術お姉さんという感じ
ですね。
(シナリオ)80点
今回は、本当にシリアス要素の無い爽やかなシナリオでした。
幼馴染のお姉さんであり、教師でもある葵と恋愛関係にある主人公、誠は、
葵の父親である道場の師範から、自分に勝てば婚約を認めてやるという条件を突きつけられる。
これを受け、葵は2週間にわたる強化合宿を提案、山間の民宿での修行生活をすることになるのだった。
というのが今回のシナリオです。
実はこれ葵の策略で、合宿という名目で誠を連れ出し、結ばれて子作りをしようという思惑があります。
誠の、最後のとどめの一発を刺せない、という精神的弱さを克服させようという狙いもありますが、
子作りまでというのは完全に策略ですね。
まぁ、実際は体を交えてなおウジウジしている誠に発破をかけるため、
最終的には野生の熊と対峙させるなどという荒療治にまで出てしまうのですが。
クマ3頭を前にしてというのは、あまりに過酷すぎる話ですよね。
とはいえ、これで完全に誠は過去のトラウマを振り切り、心身とも強くなれるので、
結果オーライと言えば結果オーライですけど。
そして、エンディングではいつもの「結婚→妊娠してボテ腹エロでエンド」と。
師範との決闘がカットされてるのが少々残念ですが、まぁ最後はラブラブの描写で終わるのは安心のNornシナリオですね。
(ヒロイン)70点
とりあえず、教師である必要性はほとんどありませんでした。
プロローグの一瞬を除いて学校でのシーンはまるで出てこない上に、「葵先生」の呼び方もすぐ変えてしまうため、
「女教師」という属性は全く必要性のないものになっています。
であれば、「年上幼馴染な剣術娘」というだけの設定にしておいた方が、中途半端に教師属性を出すよりよほど良かったと思いますね。
実際シナリオはそういう属性のほうが強く出ていますし、そもそものベースがそこにあるんですから。
ヒロイン像そのものについては、厳しいながらも心から誠のことを想っているというのは終始貫いています。
厳しい物言いも、スパルタな指導も、すべて「自分と誠の将来のため」にやっていることですしね。
あと、スイッチの切り替えが早く、オフの時は子供のようにはしゃぐという意外な一面も持っています。
海水浴では競争をしてみたり、夏祭りでは綿飴ではしゃいだり。普段の凛々しい姿とはまた違った一面が見れることでしょう。
(エロシーン)80点
今回は、「誠の精神的弱さを打破するため、子供を作って父親としての責任感を持たせる」
という設定があるため、気持ちは通じ合っているものの作業という感じが否めません。
しかしながら、そういう建前を抜きにしても、心から子供が欲しいという気持ちが葵のほうにはあるため、
実際のところはラブラブっぽい雰囲気になっていますが。主人公の気持ちが付いてきてない感じですね。
好きだという気持ちは通じ合ってるものの、「子供だなんてまだ早すぎるよ」という気持ちの方が上に出てしまっています。
しかしそれも中盤まで。終盤、主人公がトラウマを払しょくし精神的に強くなった後は、
二人揃って「修行抜きにして子供が欲しい」という気持ちになり、一層のラブラブエッチをすることになります。
あと、今回特質すべきは、最後のボテ腹エッチ。
一回戦を終えて、もう一回行くかという所で、娘がぐずりだして中断されるというものになっています。
そこでの会話が独特で、これは見物かもしれないですね。
というわけで、活かし切れていない属性はあるものの、全体としてはなかなかな作品でした。