さすがにアリスソフトの看板シリーズの名は伊達じゃない。
ランスシリーズは、戦国ランス→ランス・クエスト&マグナムの順でプレイした後に過去作
である本作をプレイしました。
やはり10年前の作品ですので、CGに古臭さを感じます。しかし、それを補って余りある
細かいキャラ及び世界観の作り込みが凄いです。
システムは、ランス・クエストの土台となったクエストを受けてその度にダンジョンに潜る
という一般的なものですが、一度に選択できるイベントの数が3種の玉によって上手く調整
されているので、クエストとイベントを必然的に併行して進めることになり、この辺は絶妙
なバランス調整がされていると思います。
ストーリーは、タイトル通り「ゼス崩壊」の前後を描くお話で、主人公であるランスが
美女を求めてなし崩し的に反政府活動に参加し、その中でゼスの中枢に関わったり、
魔人と対決したりといつも通りのドタバタ話です。特に、ランス一行とゼスの要人達が
マジノラインの停止から一丸となって魔人に対抗する流れは手に汗握る展開でとても熱く
楽しめました。
キャラは、ランスを始めとしてシィル、かなみ、リア、マリア、志津香などのお馴染みの
面子にウルザやマジック、パットンといった今後の主要キャラとなる個性豊かなキャラ
が程よく混ぜ合わされています。これだけキャラを登場させて置きながら、印象に残り、
かつ、敵キャラであってもどことなく憎めないコミカルなキャラに仕上がっているところは、
良かったです。
不満点としては、システム的な部分ですが、エロ以外のシーン回想が少なかったり、回想の
切り方が短すぎて、後から「あのシーンをもう一度みたいなあ」と思っても、シーンだけを
再度見ることができないところです。せっかくエロ以外のストーリーにも力を入れているの
だから、そういう痒いところに手が届くような作りになっていると更に良かったと思います。
秋には、「ランス01 光をもとめて 」がリメイクされるとのことで、そちらを期待しつつ、
ランス9の方も一日でも早くプレイできることを願っております。