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イチャラブしたいさんの恋と××のフェムドムの長文感想

ユーザー
イチャラブしたい
ゲーム
恋と××のフェムドム
ブランド
エムサイズ
得点
88
参照数
3153

一言コメント

このサークルの作品は初めてプレイしたが、素晴らしいクオリティだ。絵もシナリオも商業に比べて何ら遜色ない。同人Mゲーを軽視していたことを後悔している。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

まず核心の話からしてしまうと、タイトルの××には何が入るのだろうか? 僕はそれがわかるのを楽しみにしながらプレイしていたし、これをバラすのは推理小説の犯人を教えてしまうようなものだ。とはいえこれは抜きゲーであり、購入検討者はどんなエロがあるのか知りたいのだろう。だから容赦なくネタバレをしてしまうことにする。ではシナリオを順に見ていこう。

シナリオは、教師である主人公がヒロインの眞奈美に告白されるところから始まる。眞奈美は1年生から生徒会長を務めるという超完璧少女で、主人公は葛藤はあったものの結局告白を受け入れてしまう。そして教師である主人公は、眞奈美が卒業するまで一線を越えないと約束をする。しかし、眞奈美からすればこの約束は主人公を縛り、やがて他のHできる女と浮気してしまうのではないかという不安を覚えるだけだ。そんなわけで主人公は酔った勢いで通販で貞操帯を購入するという良くわからない暴挙にでて、これを眞奈美に付けてもらうのだった。ここから一定期間毎に貞操帯を外して射精させてもらうことになり、ルート分岐までは射精管理展開が続く。ここらへんの展開は魔性の彼女に責めてもらうようなノーマル寄りの展開で、だんだんSに目覚めていく眞奈美がエロい。
最初の5シーンが終わると射精管理展開は終わり、ルート分岐に入る。初プレイ時にはこのルート分岐で肉欲ルートに入ることをおすすめする。他のルートを先にやると眞奈美も対する印象が変わってしまうからだ。

最初のルートは、肉欲ルートすなわち恋と肉欲のフェムドムである。このルートのみ主人公は一応眞奈美と対等な恋人関係にとどまることができる。だから軽いMにの人にもおすすめ……できる内容ではないか。フェムドムとは女性支配という意味だが、そもそもどうして、そしてどのようにして女の子は男を支配するのだろうか。肉欲ルートではその答えはお互いが変態だからということに帰する。眞奈美は愛する主人公を責めるのが大好きだし、主人公もマゾなので責められるのが大好きなのである。そんなわけで、主人公はひたすら主導権を取られて責められまくる。このルートはフェラや本番など普通のHもあるが、顔騎されてオナラされるとか、おしっこを飲まされるとか眞奈美の変態性を強調するシチュが多い。そんなわけで初心者マゾにはおすすめできないものになっている。

肉欲ルートに分岐しないと、主人公と眞奈美は旅行にいくことになり、そこで初めて足コキや強制オナニーのような屈辱的エロが入ってくる。分岐が入り眞奈美がご主人様であることを認めるような選択肢を選ぶと、崇拝ルートに入る。このルートがおそらく本作のメインルートで、眞奈美に全てを捧げて支配されることの喜びに主人公が気づいてしまうルートである。女の子が男を支配する方法はその美しさというか、眞奈美という女の子の強さのようなものである。そして眞奈美も主人公を支配することにノリノリなので、これはこれで肉欲ルートと同じように平和なのかもしれない。このルートでは主人公は眞奈美を普段から眞奈美様と呼ぶことになり、完全に奴隷になる。エロの内容は主人公のアナルを開発し、性器を縮小化し、主人公をメス堕ちさせていく。個人的にアナル系は苦手だったが十分楽しめたルートだった。

旅行後に眞奈美がご主人様であることを認めないと、懲罰ルートに入る。このルートで女の子が男を支配する理由は単純で「女の子様は男より優れているから」である。このルートではもはや主人公は眞奈美にとって価値のある存在ではなくなり、ただのおもちゃ同然になる。ラストも学校の男が全員Mになるという素晴らしいものである。エロの内容は首輪とリードをつけるなど、主人公の人格を否定するようなものになっている。このルートはこの作品の弱点が出ていて、3ルートもあるためか内容が中途半端になっている。この内容なら複数の女の子に責められるシチュが必要だろ!なんでないんだ。一応夢でそれっぽい内容は一つだけあるが……。

ここで3ルートの内容をまとめると、

肉欲 変態カップルになるルート、主人公におならぶっかけるなど変態的内容。
崇拝 女の子の奴隷に自分からなる。メスオチ
懲罰 女の子の奴隷に堕とされる。屈辱的プレイ

つまりどのルートも並のMにはおすすめできないってことです。M度が低いのは肉欲だけど代わりに変態性がキツイ。
また全体的なエロの傾向としてむち打ちなどの純苦痛系のエロがほとんどないことが挙げられる。個人的にそこはちょっと残念かもしれない。女の子にビンタされたかった(某ナースゲーで植え付けられた性癖)。

本作のエロのシチュについては書き終えたので、次に本作のエロの質について。
まずビジュアル面では絵の質が普通に高いのはサンプルを見ればわかるだろう。更にカットインや差分がなかなか豊富で、ひとつのエロCGで多くのMプレイを表現できている。
眞奈美というキャラクターの表現もうまい。あえてあり得ないほどのチート人物にして女王様性を高めながら、序盤での優等生っぷりからだんだんその自我の強さ、つまり自分のやりたいことは例え常識外れでもやる性格を見せていくのがいいね。
エロテキストも素晴らしい。読んでいると実に僕のM性を刺激してくれる。
最後にシーン数24と価格並のエロ数であることを書いておいて本作のレビューを終わります。
私的感想としては、もっと前からこのサークルの作品をやればよかった。同人エロゲはシステムが貧弱だったり声優がプロじゃなかったりであまりやっていなかったのだが、それが間違いであることをわからされた一作でした。まあどっちの欠点も本作に当てはまる(声優についてはググってもでてこないので正確にはわからないが)んだけどそれが気にならない程のパワーがあった。