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イチャラブしたいさんのハーレムゲーム ~俺はコレのおかげでエロゲーの主人公になれました!~の長文感想

ユーザー
イチャラブしたい
ゲーム
ハーレムゲーム ~俺はコレのおかげでエロゲーの主人公になれました!~
ブランド
INTERHEART
得点
80
参照数
1284

一言コメント

ハーレムゲームとは何だったのか

長文感想

ハーレムゲームとは何だったのか

どうも、gyuttoの500円十全パックから今更入ったインターハートにわかです。
発売当時この作品が盛り上がっていたことは覚えているし、人気故に続編も出ている作品です。しかし、今まで十全系作品を放置してきた身としては、本作のどこが面白いのかよくわからなかったし、なんならプレイした今でもよくわからないので、ここは「ハーレムゲームとは何だったのか」をテーマにレビューを書いてみます。
未プレイの方には少しだけネタバレも含みます。

1、十全は何がしたかったのか?
知らん。あいつの考えていることはわからん。ついでにインターハートの考えていることもわからん。
こんな感じの頭の悪いやりとりがあったとしても驚かない。

P「いやぁ~十全さん、前作のシナリオ大人気っすよ~今回もお願いします」
十全「ありがとうございます。よろしくおねがいします」
P「で~今回は~なんか主人公がチート能力で無双してハーレム作るみたいな感じでお願いしたいんですけど~」
十全「は? バカか? 死ねよ(はい、検討してみます)」
P「ちょw十全さん本音と建前が逆になってるw」

こんなやりとりがあったかどうかはともかく、ただ単にチート能力でモテモテ系のシナリオにしてしまうと

1チートを使ってヒロインを惚れさせるのは非人道的すぎる。しかもハーレム
2そもそもチートさに惚れるヒロインってどうなの。ビッチか?
3チートで好き放題やるような主人公に感情移入できるか?
4なろうっぽくて、純粋に気持ち悪い。おえぇええええ

という問題があるので、本作のある意味ひねくれたシナリオが出来たのではないかと推測できる。
未プレイの人のために序盤でわかる程度のネタバレで本作の設定を説明すると

ヒロインのひとり皆瀬香奈は、捨て子として拾われて魔術師養成機関で育てられた
香奈は魔術の才能も無く、孤独に暮らしていたが、ある日エロゲに出会いエロゲヲタとなる
そして自らもエロゲを作った結果、それが現実をエロゲのように改変する魔術にできることが判明する
香奈は、「ハーレムゲーム」を作り、それをたまたま出会ったエロゲヲタ同志の主人公に拾わせる
そうして主人公にハーレムを作らせ、自らはハーレムに入って楽に家族や恋人を作ることを画策する
「ハーレムゲーム」は、主人公がハーレムルートに進む限りは数々のチート能力を授け、ハッピーエンドが約束される
香奈の配慮として、ゲームのヒロインに選ばれる女の子は全員不幸な運命を背負った子になるように設定されている
ただし、個別ルートに進もうとすると改変の作用が消えていく。つまりヒロインの本来の不幸な運命が実現してしまう

つまり本作のシナリオは、主人公に都合の良いチート能力でハーレム無双だ! という皮を被ってはいるが、実際には香奈の計略で分不相応なチート能力とエロゲ主人公の境遇を与えられた童貞オタク主人公が、お前がハーレムを作れないとヒロイン全員不幸になるぞ! と設定レベルで脅されながらヒロインの幸せのためにハーレムを作らされる物語になっている。
本作は三部構成になっていて、
一年目は主人公がチート能力に戸惑いながら、ヒロインを攻略していく中で成長していく話
二年目は、主人公がチートに適応し、お前ら全員ハーレムに入れてやると決意するも、ヒロイン達から当然「ハーレムなんて嫌、私だけを愛して」と反発され、ハーレム作成のために奮闘する話
三年目は完成したハーレムでヤりまくる話
とこんな感じの構成だ。これで前述した問題点はだいたい解決されていることがわかるだろう。ハーレムを作らないとヒロインは不幸になるんだから多少のことは仕方ないよね? 更に童貞主人公が突然エロゲのような境遇とチート能力を与えられたことによる戸惑いを描くことで、自然に主人公の人格を描いて感情移入させている。

また、このハーレムゲームと言う設定も面白く、エロゲの主人公がエロゲの主人公にさせられてしまうというメタ構造になっているわけだ。つまり、多少不自然な出来事が起こっても「このゲームクソゲーだなあ」と主人公がツッコミを入れて、全て改変のせいということになってしまう。変な話だが、これがある種のリアリティを物語に与えている。何の説明もなく不自然だったり都合の良すぎる出来事が起こるのと、魔法という理由付けがなされてそういう出来事が起こるのでは物語のリアリティに雲泥の差が生じるからだ。それにリアルに考えると、魔法でもなければ学生がハーレムなんて作れるわけもないのだ。だからこの魔法設定はリアルなハーレムを作る上での必然であるとも言える。

そしてそうやって設定のリアリティを確保した上で十全が書きたかったのが何かというと、これは僕の完全な推測だが、面倒くさい女の子の心理と、そんな女の子との中出しセックス、じゃないかなあと思う。根拠? だってねえちゃんシリーズも本作もそんな作品じゃないか。
本作のシナリオでは、頭のおかしい設定の中で、主人公とヒロイン、両者の面倒くさい心理のリアリティが積み重ねられていく。チート能力を与えられた主人公が戸惑うこと、なんだかんだチートな主人公に言い寄られるのはまんざらでもないこと、可愛いヒロインに迫られてハーレムやめてこいつだけを幸せにしたいと思ってしまうこと、ハーレム宣言した主人公にヒロインが反発すること、でも他のヒロインがハーレム入りするとなし崩しでハーレムに入らざるを得ないこと、こういった積み重ねがハーレムという夢物語に確かなリアリティが与えている……まあ半分くらいは
逆説的に言えば、十全はここまでの設定を用意しなければ、ハーレムなんてものはありえないと考えていたのかもしれない。そんなライターが書いたリアルなハーレムだから、ハーレムが完成した三年目があんまり面白くもエロくもないのは……しょうがないよね!

2、本作の魅力
本作の魅力は2つある。一つはラブコメディとしての面白さ。もう一つは抜きゲーとしてのエロさだ。
それを語る前に、本作のもう一つの重要設定について話しておこう。これは魔法とか関係なく、作品世界そのものがそうなのだが、端的に言えば、少子化対策だの何だのといういつものアレだ。不妊対策として若いうちからのセックスが奨励されており、セックス直後に受精しているかどうか検査し、即避妊できる薬もある。それにより性のハードルはかなり下がっているが、かと言って恋人以外とフリーセックスするような人間は多分少ない。本作のヒロイン達はお嬢様学校に通っていたため全員処女であり、それを他校の女子にバカにされたのを気にして主人公と男女関係の練習をすることになる、というのが本作の、そして「ハーレムゲーム」の導入である。
この設定が組まれたのは、中出しセックス以外のエロシーンを書きたくないけど妊娠しないのは不自然という理由もあるだろうが、本命は男女の性を相対化することではないか。現実の男が「俺今月5人とセックスしちゃたわ~www」というのと同レベルで「私もう5回も受精しちゃたわwww」という世界観を作りたかったのではないか。そうすることで、チートしてエッチすることの罪悪感は軽減されるし、ヒロインのほうから積極的に受精を迫られるエロを作ることができる。

設定の説明は終わったので、まずはラブコメディとしての面白さを語っていこう。コメディというものの面白さは色々あるが、本作では「狂った設定の中で頑張って生きる変な登場人物達のおかしさ」がその中核だろう。本作の登場人物はわりと真面目に頑張って恋愛しているのだが、狂った設定と世界観によって何故か滑稽なものになってしまうというわけだ。
具体的に言えば、まずチート能力に振り回される主人公が挙げられる。こういう作品ではバカらしさを抑えるとつまらなくなるので、随分はっちゃけている。強さのパラメーターを鍛えたら、トラックに衝突されても無傷になったり、人脈を鍛えるとヤクザやら何やらと繋がりが出来たり、主人公が何もしていなくても謎フェロモンを発していてモブは主人公に近づかれただけで堕ちるとかやりたい放題だ。それを主人公が「何この要素純愛ゲーにいる?」「俺TUEEなんて実際にやると楽しいのは最初だけなんだよなあ……」とかメタ的なツッコミを入れていくのが面白い。各方面に喧嘩売ってそうな感もあるけど。
そして一番面白いのは、やっぱりラブコメとしての面白さだろう。本作のヒロイン達は、いずみ以外は重いシリアス設定を背負っていて、例えば彩佳は両親に政略結婚のための奴隷として育てられており、愛も何もなくただ都合の良い妻として生きるように教育されている。エリカはセレブの毒母親に常に私の娘に相応しい女になれとプレッシャーを掛けられており、それに縛られている。香奈は捨て子だし、美菜子はお兄ちゃんへの叶わぬ恋を諦められないし、いずみは男性嫌悪症だしで、境遇もあってまともなヒロインはいない。このようなシリアス設定は、主人公のチート能力によって最終的にはあっさり解決されるのだが、だからこそこのようなクソみたいなシリアス設定を出せたとも言える。それに主人公が解決するのはあくまで外部的な問題であり、大事なのはエリカが毒親に始めて反抗することだったり、彩佳が人生で始めて自分の望みを持つことだったりするのはちゃんと描写されている。だからドラマとしても面白いのだが、やっぱり面白いのは、そんな不幸なヒロイン達が香奈のエロゲ設定に巻き込まれて、エッチしまくりの主人公争奪戦に巻き込まれることだよね。香奈、この外道!
重い境遇と変な世界観によってヒロインはだいぶ個性的な存在になっていて、エリカは毒親の教育から主人公に対して常に上に経とうとし、それができないとすねる。彩佳は、境遇故にドM性癖に目覚めて肉奴隷プレイのエッチをするが、自分の不幸な未来が決まっているので主人公とは一線を引こうとする。いずみは男性恐怖症だったからかかなりチョロいが、誰より乙女チックな感性を持つ。香奈はハーレムの良さを力説するが、自分が愛されることに慣れていない。美菜子は今まで兄への思いを叶わぬものとして押さえつけていたため、デレとツンの切り替わりが激しい。こんな個性的でちょっと歪んだ面倒くさいヒロインの、
「まあ私も三回程受精させて頂いていますけど。おごって頂くとなんだか本当にものにされたみたいでいいですね」
「あえて薬飲まないで着床してやろっかな~」
「馬鹿じゃないの!? あんなのただのセックス奴隷じゃない! 愛がない子作りなんて許してたら簡単に捨てられるわよっ」
というような、この世界観の中では半分は正常で合理的でありながら、でもやっぱりヒロインの性格がこの世界基準でも変なためにもう半分はおかしい(だから他ヒロインや主人公のツッコミが入る)セリフが乱れ飛ぶのが本作のラブコメとしての魅力だろう。

最初はお互い都合の良いヤり相手的ポジだったのに、だんだん惚れたヒロインがアプローチしてきたり、主人公がガチ惚れして「こいつだけを攻略したい」と思ってしまったり、ハーレムを宣言したらヒロイン全員が協力して反対してきたりといったキャラの心理を反映した面白い恋愛展開と、不幸な境遇で歪んだちょっとおかしなヒロイン達の成長ドラマと、陽性妊娠検査薬を見せびらかしたりするような頭のおかしい世界観と、容姿スキルを上げたらヒロインが「何こいつ、急にかっこいい」と発情するようなメタエロゲ展開とを混ぜ混ぜすることで、選択肢無し2MBのシナリオとはいえ何だかんだ楽しく読み進められるようになっている。そう、2年目までは。

次は抜きゲーとしての「ハーレムゲーム」を語っていこう。まず、エロいシーンを作るためにシナリオに必要なのは何か。一つは魅力的なキャラ、二つ目にエロいテキスト、三つ目はそのシーンを内包するエロい物語だ。他はわかるとしてエロい物語とは何かと言えば、わかりやすい例では調教エロだ。調教エロは、女の子がだんだん堕ちていくのを複数のシーンで表現しているからエロく感じる。シーン中の行為が全体の物語の中で何を意味しているかということがエロさに直結するのだ。これをエロの「シチュ」と呼んだり呼ばなかったりするが、とりあえず以下の文中ではそう呼ぶことにする。
それで本作はそのシチュがどうなのかと言うと、そこがまさに本作の良いところなのですよ。本作のエロシーンはヒロイン一人あたり10シーンほどあるが、ほとんどが本番中出しセックスである。ワンパターンである。が、そのワンパターンな中出しセックスがシチュの力で多彩なエロへと姿を変えている。
ネタバレ有りでエリカのエロを全部見ていくと、

1女は男を乗りこなすものだと毒親の教育で思い込んでいるエリカは主人公を襲うも逆襲されて泣く
2女王様になろうとするものの主人公に良いように言いくるめられて縛られ、排卵日中出しされる良さに目覚める
3文化祭で盛り上がって、メイドコスエッチをする。主人公のことをわりと好きかもみたいなことを言いながら、やっぱり逆襲中出しされる
4毒親から少しだけ自立できたエリカは、恋人になれと主人公にガチの女王様求愛セックスをついに実現するが、ハーレムを作らなければいけない主人公はそれを断るしかない
5ハーレムを作るとか馬鹿なことを言い出した主人公に、エリカは他ヒロインと協調して距離をとって牽制しようとするが、結局レイプされて思いを叫ばされる。
6ハーレムは許さないというエリカを主人公がラブラブエッチで口説き落とそうとする
7ハーレムには入らないけどもう少しで落ちそうなラブラブエッチ
8ハーレムに入ったエリカが、他の嫁がいるなかで主人公に自分だけを愛させることの征服感に目覚める
9本当に赤ちゃんを作るためのエッチ
10エリカがエロすぎて主人公が籠絡され、他の嫁とのエッチの順番を飛ばさせてしまう

とこんな感じでどのエロも差別化されている。これが本編の恋愛物語の進行の一部として組み込まれているのが良いんだよな。特に3⇒4の流れが最高で、エリカが母親関係なしに自信を持てたことの表現として、エリカがずっとしたかった女王様誘惑エッチを実現するとか凄いアイデアだと感心するしかない。
エリカのエロさは、プライドが高く主人公を格下と侮っていたエリカが、最初は主人公にエロで負けて屈服エッチするも、成長して主人公を手球に取るような求愛エッチができるようになっていくところだ。このシチュとエリカの毒親への反抗というのは、表裏一体の関係で、主人公に愛されて自信をつけたからこそ毒親に反抗できるわけだし、反抗できた成長がエリカのエロ的成長として表現されているわけだ。そして最後のハーレムの中で自分を一番に愛してもらいたいという思いの詰まった求愛エッチは、まさにハーレムゲーでしか書けないエロだったと言えるだろう。いやあエリカ様は最高ですね。
まあエリカは最高の例だけど、他のキャラもこんな感じでちゃんとしたエロシチュが用意されている。またエロ中にも告白とか心情や過去の吐露といったシナリオ上重要なセリフを組み込んでくるので、エロが本編の一部として一体化しているし、実際エロを飛ばすとシナリオの意味がわからないだろう。こういう物語に絡んだセリフを言われると、確かに本編の恋愛の過程の一部としてエッチしてる感が強まる気はする。
エロテキストは馬鹿げた実況テキストにたまに萎えることもあるが、尺も十分長く、常に中出し受精を意識したセリフがエロかった。
インターハートが抜きゲメーカーだと言うことを鑑みれば、本作のシナリオの全ては面白いシナリオを作るためというよりかは、「ハーレムゲーム」という設定の中でのエロいシチュを実現して、エロいシーンを作るためにあったのかもしれないとも思う。だから三年目がつまらないのは仕方ないよね(2回目)! 実際エリカの3年目エロは9と10の2シーンだけだし!

個人的好みとしては、口説きゲーとしても面白かった。2年目の全ヒロインとも主人公に恋しているが、ハーレムが嫌で反発している状況。そこで「俺が好きなんだろ、ハーレムに入ってくれ」とアプローチをかける主人公を受けて落ちそうになりながらも頑張るヒロイン達が可愛かった。あんまり他の作品じゃ見れないよね。こういうの。

3、本作の問題点
三 年 目 が つ ま ら な い
ハーレムは二年目で完成するわけだが、じゃあ三年目は何するのかと言うと……ヤりまくるだけ。ひたすらヤりまくっています。うん……。まあ、一年目も二年目もヤりまくっていたんだから、当然ハーレムができたらもっとヤりまくるでしょう。そういう世界観だし。とはいえ、上述した本作の魅力は無くなってしまっている。恋愛展開はゴール迎えてるし、改変能力ももう必要ないから使わない。ハーレムを受け入れて倫理観がぶっとんだヒロイン達と一般モブとのギャップがギャグ的に描かれていたりするが、コメディとしては面白くない。エロ的にもヒロインが開き直って完堕ち状態なので興味をそそられない。まあそれはそれで各キャラ1、2シーンは必要だと思うけど。
良いところとしては、不幸だったヒロイン達の成長と未来、ハーレムについての考えが描かれているので、まあそこは良い。でもそれ以外のヤりまくりギャグパートが長いよお……。
じゃあどうすれば良かったのかという話だが、まあ僕の意見はアカウント名でお察しください。結局今までの面白さを継続できないのならば、何か新しい面白さを出すしかない、そうでないならば、あっさり終わらせろよと思う。香奈の言う家族の幸せが、このヤりまくり生活で実現していたか、と言うと正直かなり微妙。まさにハーレムは結ばれるまでが面白いという定説通りのゲームだった。
まあぶっちゃけ僕ハーレムとか好きじゃないし。別にいいんですけどね(オチ)。

あと作りが低予算過ぎ。CG頑張れ。エロシーンでいちいち制服に着替えてんじゃねえ。声優も頑張れ。ティアの立ち絵を作れ

4、総評
楽しい作品だった。エロも良くかなり抜けた。三年目も許すよ。これが書き終わった今、ハーレムゲーム2をやり始めようと思うのだが、設定もガラリと変えてきているし、いったいどんな作品なのか楽しみです。
未プレイの人が読んでいたら、変わったエロゲがしたい人、完成後のハーレムに期待しない人、複数との恋愛ラブコメが好きな人、コメディが好きな人、面倒くさいヒロインが好きな人、孕ませエロが見たい人におすすめ。でも一番おすすめなのは前作の「ねえちゃん、ごめん出しちゃった! ~おねえちゃんは僕専用~」だということは内緒。


5、エリカ可愛い
ネタバレ全開のエリカ祭りだーーーーーー

レビュー用にとっていたプレイメモを見返すと、クリスマス辺りまでは妹が一番可愛いと思っていたんだよね。クリスマスからのエリカ怒涛の追い込みが凄すぎた。まあそれもクリスマス前のエリカのお高い態度があったからこそではある。このお高さもエリカを縛る毒親の呪縛ではあるが、頑張ってる感があって可愛い
エリカは主人公の本性が童貞オタクだとわかった上で、それでもエロゲ主人公として振る舞う主人公が好きなんだろうと思う。それはエリカ自身の境遇と同じだから。そこらへんの苦労をわかってくれる奴はなんだかんだエリカと美菜子だけな気がする。他のヒロインもそうだがチートで惚れるようなビッチではないのは良いよね。
2年目、主人公が好きすぎてハーレムを受け入れられないってのはまあ全員一緒だが、良いよね。その後は生き残った数少ないツッコミ役として大活躍しつつ、主人公のハーレムを止めさせようとするが失敗し、例のお祭り展開になる。ここも良いよね。成長して毒親に反抗できて自由になったエリカが奔放で可愛くて、まさに小悪魔。これからは自由に生きるのって言い切るエリカはかっこいいし、嫁にしたい。ここらへんの展開はチート能力何も関係ないんだねそういえば。無くてもおじさまがなんとかしてくれそうだし。
その後のエリカの誘惑力も凄い
「あんたハーレムでよかったわね。もしほかの誰かと真面目に付き合っちゃってたら、今頃エリカに誘惑されてついハメちゃって、修羅場になってたわ」
本当だよ。三年目もハーレムの中で常に一番を目指すその寝取り性癖……じゃなかった独占欲に愛を感じるし、最高ですね。ハーレムゲーならではのヒロインだった。エロさも最高なのは本文で書いたとおり。果たして2にエリカ以上のヒロインはいるのだろうかと、期待を持ちながら、次のレビューに続く……多分ね