水月の80%は雪さんで出来ています。水月の9%は炉利で出来ています。水月の7%は放尿で出来ています。水月の4%は外連で出来ています。
雪さんに萌える為のゲーム。でいいと思います。
至高にして究極のメイド『琴乃宮雪』
彼女に萌える事が出来れば勝ったも同然です。
主人公透矢にただただ献身を尽す彼女。最強メイドの名は伊達ではありません。
正直その愛情は常軌を逸しています。自律的な盲目の愛とでも言うのでしょうか。
まるで羊水の如く透矢を抱き占める彼女の姿、それだけを見る為にこの作品を買う価値はあると思います。
エンディングにしても非常に彼女「らしい」為、読後感は抜群でした。
友人を、生活を、現世を捨て雪と二人マヨイガに佇む透矢。他のゲームや映画、小説なら間違いなくバッドエンドと言える結末です。
しかしこの二人の場合、これ以上に相応しい結末は無いでしょう。
遠野物語にその名を見る事の出来る「マヨイガ（マヨヒガ）」を初めとして作品全体を通して民俗学的な事柄が数多出てきますがこれは演出として非常にいい味を出していると思います。ただ、決して真面目に扱っている訳ではないので民俗学に詳しい方は眉を顰めるかもしれませんが。
民俗学に限った事ではなく古代史、現近代史関連など、扱っている事柄は事実からかけ離れていてあまりにもお粗末ですし、理論展開も荒唐無稽で褒められた物ではありませんが、水月はあくまで雪さんに萌える為の作品なので些細と言えば些細な事です。
深く考えると狐につままれた気分になるので、純粋に目の前のメイドさんに悶えましょう。