まぁ、こんなものだったか
意外と面白い。
ダークホース。
あたりのキーワードが気になり、手を出しました。
正直期待しすぎてしまったかなと、少々後悔しています。
主人公のキャラは確かに面白いです。ロミオさん家の太一くんを連想するというのもわかります。CCモノですし。
しかし彼と比較するとこちらの太一くんはぺらぺらの紙人形のような印象を受けました。
言動の違和感に対する説明が疎かにされたために軽薄なイメージがこびりつき、志があっても信念を貫けない弱い人間性だけがさらされてしまっています。
シナリオも同様の理由で実に歪な不整合。
世界観は面白いですし、切り出しも巧かった。プロットは良いと思います。キャラクターのデザインも良いと思います。
であるからこその残念。
これだけの要素を集めたのだから。
制作側の事情は詳しくないのでわかりませんが、マスターアップしたときにこれで満足だったのでしょうか。それとも、苦しんだ末に折り合いをつけた結果なのでしょうか。
前者であるならば、作り手としての技量、経験等によるものでしょうから今後の肥やしとなることでしょう。
しかし後者であるならば、今後このメーカーさん(あるいはライターさん)の作品に手を出すことはためらわれます。(現実が甘くないのはわかりますが・・・)
ねがわくば、前者であってほしい。期待はします。だからちゃんとつくって。