ゲーム性重視作品として評価。ゲーマーモード/アーチャー+ファイアメイジ+プリーストを選択。資金チート禁止、ボスキャラ全ゲット縛りでプレイ。2日掛けてやっとの事で表ステージを終えたところ。初見殺しの展開の前では、貴方が『静森さん』や『寿司タワー』が得意かなんて関係ない。失敗と再挑戦を前提にしたゲームデザインは、数字に裏打ちされた「効率計算」と試行錯誤の末の「インスピレーション」を容赦なく求めてくるが、それらを駆使することで首の皮一枚で勝ち抜くことが出来るギリギリの難度バランスが実現されている。搾り出した知恵と発想の転換で切り抜けられた瞬間は心地よくすら感じられ、それは脅威ではあっても狂気の難易度ではない。○(4勝0敗1分)(ネタバレ無し)
<絵>5/15点、<設定>0/15点、<ゲーム性>30/30点、<キャラクタ性>0/15点、<システム>15/15点、<クリア後>10/10点
(*他の低価格製品同様に、低価格だからという事での加点はせずに評価しています)
先ず最初に言っておかねばならない事がある。
エロは無いものと考えた方がいい。
見た目の可愛いキャラも複数いるがイベント絵はビジュアル的にも地味。
声も無いしシチュも同じ様なものの繰り返しでお世辞にも面白いものとは言い難い。
ビジュアル・声・シチュのどれか一つでも良い所があればいいのだが。
高難度の末に得られるエロが薄いものでは
まるで剣岳山頂に到達したけど曇りで景色も地味だし寒くて5分と居られないなどという、
山のぼらーなら有り過ぎて枚挙に暇が無い苦い思い出がフラッシュバックするが、
ゲーム自体がしこたま面白く、「オナニーなんか出来なくても良いよね」ってなってしまうこと請け合い。
「理由は言えないが、どうしても今日中にオナニーしないと駄目なんだ、分かってくれ!」
「朝8時に会議資料提出だから逆算して今夜10時までにオナニーを終えて仕事しないと…」
「セックスの最中にエロゲのシチュ思い出すために晩御飯までにはやっとくか。」
という切迫した状況におかれた人にはちょっとオススメできないが
タワーディフェンスをやった事が無い人にも是非挑戦していただき、
「ああ、こういうゲーム好きな奴ってガチマゾなんだな」ってご理解たまわりたいものである。
内容としては、
魔族の侵攻を各拠点で食い止める→各軍団のボスを倒せば配下に加える事ができる→エチー
というもの。各軍団のボスは、隷下の隊が全て駆逐された後に出現する。
極端な話、ボスキャラを撃破できなくても城の耐久度が残っていればクリアになるが、
女の子ボスが全軍を喪失して、引くに引けず独り神風特攻してくる様は何とも悲壮。
締まりが無くなるという意味でもここは是非とも倒しておきたいところ。
資金チートを含め様々な楽しみ方があると思うが、ボス全ゲットだけは「縛り」にしておきたい。
ゲーム開始時に使用するユニットを3種選ぶ。(CC=クラスチェンジ)
ソードマン・・・短射程・強打撃力の対地戦力。単体攻撃の主力。
CCは打撃力の高いクレイモアや足留めも出来るウォーリアがオススメ。
アーチャー・・・長射程・弱打撃力の対空砲。攻撃範囲と速度を活かした反復攻撃が魅力。
価格は安いが器用貧乏。CCは長所を強化したロングボウ(ボーナスは対影)がオススメ。
ファイアメイジ・・・中射程・中打撃力の範囲攻撃火力。貴重な面的攻撃ユニット。後半は万能化。
アイスメイジ・・・中射程・弱打撃力の鈍足化ユニット。育てれば面的攻撃も。
鈍足化能力を持つボスを使用しない場合貴重。
プリースト・・・中射程・強打撃力の対地戦力。単体攻撃の主力。
コストが高いが影能力を持った敵への攻撃が出来る貴重なユニット。
影対策を持たないボスを使う場合は必須。CCはビショップかパラディン。
(*点的攻撃力・単体攻撃というのは戦車のサボー弾みたいなもので、
面的攻撃力というのは爆撃機のクラスター爆弾みたいなものと思ってもらうと分かりやすい)
まだ充分試した訳ではないのだが私が1周目で使っているユニットは
「アーチャー」+「ファイアメイジ」+「プリースト」/CC後は「ロングボウ」+「ウィッチ」+「ビショップ」
使用ボスは「クラリス(鈍化・範囲)」「ケーン(対影)」
このキャラでなければいけないという事は無いが、どのボス(=ヒロイン)を攻略するかを決めた上で、
そのボスが持っていない能力を通常ユニットで補うことになる。
(例えば鈍足化攻撃が出来るクラリスを選択しない場合、アイスメイジを選ぶ。
但し影対策をケーンのみに担わせるのは無理なのでプリースト選択が望ましい。)
また、選ぶことが出来るのが3種のみなので、役割分担は大事。
点的な高打撃力と面的な広範囲打撃力、または対空や対影など目的を持って選ばないと詰む。
上記の私の選択は、
アーチャーが早期警戒と反復攻撃による点的累積打撃力と防空を担い、
ファイアメイジが面的攻撃を担当し(対空攻撃も充分可能)
プリーストが影対策を担いつつ、高い攻撃力を活かし固い敵に備え
ボスのクラリスが鈍足化、ケーンが広範囲の対地・対影攻撃を担当している。
もし、ファーストプレイでユニットやボスが決められない場合は参考にしてほしい。
味方にしたボスは、各ステージで使用したもののみインターミッションでエロイベントが見れる。
(各ステージではボスは2種まで利用可能)
各キャラ7種あるイベントを回収するためには回収完了するまでは同じボスキャラの利用が必要。
高難度なゲームなので自分のメモ書きで攻略法を書いてみようと思ったが、
ユニットやボス選択、育て方次第で配置方法が微妙に変わってくるため、
ギリギリのゲームバランスの前では役に立たないどころか嘘情報になりかねないのでやめておく。
とにかくそれくらい千変万化の対応が求められるので繰り返し遊ぶことができるであろう事も本作の特徴。
どうしてもタワーディフェンス=無料というイメージがあるので高コストパフォーマンスとは言い難いが、
値段分は充分に楽しめると感じた。
【追記】
POVでも書いたが、効率化計算はともかく、
トライ&エラーの際の繰り返し回数やプレイ時間が段違いに減るので棋譜のメモ書きを取ることを推奨する。
(何をして何が成功したか、何が失敗したかが記録されていれば復帰が早い)