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やんごとさんのD・Q・OMOSIROIの長文感想

ユーザー
やんごと
ゲーム
D・Q・OMOSIROI
ブランド
もっこりファクトリー
得点
58
参照数
1616

一言コメント

ゲーム性重視作品として評価。とってもお手軽な短編RPG。無個性男主人公視点。絶妙な難易度バランスながらも短編という事でゲーム面に個性を見出すことが難しい。だがエロ面ではツクールRPGには珍しいコミックライクな擬音や台詞などのオブジェクトを配したユニークな表現方法をとっている。最近はツクールRPGに食傷気味でプレイするのも久々だったが、315円というツクール作品としては破格ともいうべき低価格を考えれば充実の内容と感じた。○(5勝5敗2分)(ネタばれ度 大)

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

<絵>15/15点、<設定>5/15点、<ゲーム性>30/30点、<キャラクタ性>7.5/15点、<システム>0/15点、<クリア後>0/10点
(*他の低価格製品同様、低価格だからという事での加点はせずに評価しています)


目次
▼作品紹介
▼ビジュアルについて
▼エロシチュについて
▼ゲームについて
▼最後に

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▼作品紹介
 「勇者も魔王も出ない短編HRPG」ということで、世界が滅亡の危機に瀕している訳でもなく、魔王的な何か
の復活の時が迫っている訳でもない。ドラクエ的な世界観ながらも舞台は始まりの村と王様の城、そして
それを取り囲む森や川、平原で構成されるこじんまりとして壮大さの欠片も感じさせないフィールドマップ。
物語も実に個人的な事情から始まる探検を皮切りとしており、人間関係も近所の悪友たちの域を出ない。

 切欠は王様に面会して不便な法律を変えてくれと主張しに行きたい主人公と、何だかほっとけない世話焼
きな村娘や姉御風の巨漢腐女子、そしてクールビューティなお茶目シスターといったご近所の面々が一緒に
城への抜け道に潜ったり、村から歩いてすぐそばの森に入ったり。

 こうした小市民的主人公が感情を表現する事は、エピローグを除けばほとんどなく、その意味ではクセの
ない作品となっており、ツクールRPGはじめてさんにも安心してお奨めできる無難な作りとなっています。

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▼ビジュアルについて
 製作者さんは普段漫画を書いてる方でしょうか?イベント絵にはいかにも漫画的な技術がちりばめられており、
ヘタウマなイラストが多い他のツクール作品(それはそれで味わい深いものもある)とは明らかに一線を
画しています。特に効果線や台詞吹き出しの配置などは普段漫画を描いている人ならでは。構図も安易な
ズームアップに頼ることなくおっさんまでしっかり描かれている所もうれしいところ。

 キャラの造形には「萌え」や際立った特徴こそ少ないが、ヒロインの村娘・シスター共可愛らしく、彼女らの
キャラクター付けと相まって受け入れやすいものとなっており、またドラクエ風のモンスターデザインもなかな
か凝っています。

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▼エロシチュについて
 販売サイトでのジャンルで「寝取られ」という表記がありますが、特に主人公と寝取られるヒロイン達が親密
な関係にある訳でも、一緒に過ごした甘い思い出がある訳でもないので寝取られ感は希薄。
 自分を助けてくれた侠気にあふれるクールビューティのシスターが目の前で輪姦されるイベントや、自分に
好意を持っている同年代の娘が目の前でおっさんに堕とされるというエンディング、他におまけ程度の近親
相姦シーンの計3種。量こそ少ないが、とくに村娘が数日に渡り目の前でおっさん(王様)に嬲られ、やがて
受け入れていく様を連続して見させられるというシチュは力が入っておりまるで良いエロマンガを見ている様。
「寝取られ」というジャンル分けには余りこだわらず、少しひねりの利いた陵辱展開が見たいという層の欲求
には充分応えられるものだと思います。10個の使えないエロより1個の使えるエロ。

 なお、このツクールゲーで期待されてる様な露出狂化といったフリーダムな展開やドットエロはないです。
またモンスター姦やHR展開もカバーしていないのでその辺を求める人は要注意。


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▼ゲームについて
 ツクールベースなのでマウス操作不可などいろいろ不便はあるものの、クリア後シーン回想可能、ディレク
トリにjpgとして開放されている形ではあるがCG閲覧も一応可能。
 難易度は攻略情報なしでも問題ないレベル。あえて詰まりそうなところ言えば、王様の隠し部屋の場所が
分かりにくい点か。王様が見つからないという場合は教会で情報収集したり、2階の王様の部屋を捜索して
みてください。 

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▼最後に
 ツクール作品は一長一短のデコボコが激しい傾向にありますが本作はゲームの作りやビジュアル面など
全体的に洗練されており、一見投げやりなタイトルですが、短編というのが惜しいほど楽しい出来。
 価格も良心的でコストパフォーマンスに大変優れており、その点でもツクール作品の白眉といえる作品です。


(2011/11/24)点数修正。キャラ▲1単位。
(2011/11/25)なんか微妙に追加したり書き換えたりしました。でも大筋では変わってないです。