ゲーム性重視作品として評価。女性視点RPG。やんごと謹告「このちょいエロRPGがちょっと凄い」第1弾。このジャンルの弱点であった抜きゲ機能の低さを改善したマルチロール性は白眉。これまでは抜きにくいというRPGの宿命的欠点を補うため、生粋の抜きツール(同人誌や抜きゲ)をウィングマンとして併用するいわゆるロッテ戦法で臨むのが私の提唱してきたオナニー戦術論の結実であったが、そうした用兵の定石を葬り去るエポックメーカが登場。ツクールRPG界のフォッケFw190と呼ぶに相応しいマルチロール機『アニクエ』である。この場合抜きゲをメッサーBf109に喩えてみれば、その存在意義を理解しやすいだろう。RPGながら生粋の抜きゲに劣らない本作の抜きゲとしての高い機能性は、今後のちょいエロRPGの進化のあり方を提示しているのかもしれない。○(3勝2敗1分)
(キリッ って一度使ってみたかった。でも一言感想400字制限で入らなかった。
目次
▼作品紹介(ネタバレ度 無~小)(ネタバレがありますが楽しみを損なわない程度に抑えています。)
▼攻略情報と楽しみ方(ネタバレ度 無~小)(ネタバレがありますが楽しみを損なわない程度に抑えています。)
▼本作の欠点や注意点(ネタバレ度 小~中)
<絵>5/15点、<設定>15/15点、<ゲーム性>30/30点、<キャラクタ性>15/15点、<システム>▲15/15点、<クリア後>10/10点
(*他の低価格製品同様に、低価格だからという事での加点はせずに評価しています)
特殊属性情報(あり=属性持ち向け。少しあり=苦手な人でも耐えられる内容。)
HR=あり。孕むだけでなく産みますし、もっと悲惨な事にもなります。
▼作品紹介(ネタバレ度 無~小)(ネタバレがありますが楽しみを損なわない程度に抑えています。)
ゲームは快活な姉を慕う女主人公アニィの村から開始する。
村近くの森で武者修行して姉に力を認めてもらえば、晴れて外界への冒険に出られるが
行く先々の街や村、洞窟や山麓には、悪意を持った男達やモンスターが待ち受けており、
アニィの体を汚さずに物語は進まない。
ある時は富豪の変質漢に騙され虜囚の身に堕ち、またある時は如何わしい砂漠の町で
色々な面倒事に巻き込まれて治安の悪さや油断ならない一面を目の当たりにすることになる。
戦闘に敗北した場合にも、場所やシチュに応じていくつかのバリエーションがある。
食人植物蔓延る奥深い森や山賊のアジトで戦いに敗れればどうなるか想像に難くない所だ。
これら見知らぬ旅先や村を舞台に、奔放さの代償を積み重ねながら物語は進んでいくことになるが、
どんな目にあってもゲームオーバーにはならない。それが本作の大きな特徴である。
特に本作のエロゲとしての軸になるのが、剣技を教わる際のイベントである。
キモデブに堕落した元剣士へ支払う授業料としてアイテムやそれ以上のものが必要になってくる。
エロシチュとしては汚男モノが多く、汚男スキーなら楽しめるだろう。
この作者はこのジャンルのユーザがどんなエロを求め、そして何に物足りなさを感じていたのかを
分かっている人なのだろう。これまでのちょいエロRPGでは、制作上の制限やユーザの求めに応じた結果、
1つのエロイベントをどこまで詳らかに描くかよりも、何が起こったかを浅く描写して
パラメータやフラグに反映される「仕組み」に注力されがちであった。
「仕組み」で描ききれてない所はユーザ様の想像におまかせ・・・というのが従来このジャンルのスタンスで、
畢竟ユーザには逞しい想像力が求められてきた。
しかし本作では、エロイベントにそれなりのCG差分を用意しており、
文量は決して多くないもののきっちりねっとり描ききっている。ツクールRPGとしてはやや高価格ながら、
同価格帯(2,000円以下)の生粋の抜きゲに劣らない抜きゲ機能の充実ぶりこそ本作最大の長所であり、
従来のちょいエロRPGファンならきっと満足の出来映えとなっている。
ゲームを進める上で致命的なバグは無かったのも好印象。(CG上のバグあり)
▼攻略情報と楽しみ方(ネタバレ度 無~小)(ネタバレがありますが楽しみを損なわない程度に抑えています。)
・いくら戦闘に負けても進行には影響しません。ゲームオーバーが無いのが特徴です。
気が済むまで負けましょう。
・ダンジョン内では武器屋で売ってる高価な武器が拾えますが、そのうち金に困らない方法が
みつかるので気にせず、順序良く武器屋で装備強化していった方がマイペースで楽しめると思います。
・淫乱度が高くなることによって見れなくなるシーンがあるとかの悪影響はありません。
・中盤までは近くの森の3面目に踏み込むのは危険です。行くのは最後です。
・オススメの戦闘方法は火山のボスイベントで覚える放尿(敵が3ターン凝固)。
・ゲームが進むと堕胎治療もできますが4回はやってください(イベント回収)。
・ゲームが一通り終わった後はボス戦闘のイベント回収をしてください。
敗北イベントは通常時・淫乱時・ボテ時の3種です。負けたい時は全裸+試練の髪飾り。
・欠片や石があつまらない?城の東、山賊アジトの北の「いかにも」な森の真ん中の平地に行くと色々と捗るかも。
・鍵の掛かった扉は開かないのだそうだ・・・。残念。
▼本作の欠点や注意点(ネタバレ度 小~中)
・公式ブログ作者による攻略情報の開示がありますが、作者の意に反して作品の深層に迫るネタバレ回答を繰り返す
お喋り過ぎる人(他の作品のブログでも常連さん?)や、淡々とプレイレポートを垂れ流す身勝手な人がいるので
未プレイ時のBBS閲覧は非推奨です。場所が場所だけにネタバレ質問への回答は制作者さんに任せればいいのに・・・。
・街や村に設置されている建物や人が活かしきれてない。
期待させられたが何も起こらないものが多いのは作りかけ感が滲み出ている。
(例:トナリ村の独身男や睡眠中の夫婦、売春宿の中や、開かない扉など)。
・戦闘中陵辱が即敗北に繋がらないという作りは面白いが、
シーンにバリエーションが無い。盗賊もスライムもほとんど同じ!
・淫売化したり、村の人々の対応があまり変わらないのが残念すぎる(ver.1.08で幾分か改善)。
この点『シナモンロール』は面白かった。