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やんごとさんの魍魎の贄の長文感想

ユーザー
やんごと
ゲーム
魍魎の贄
ブランド
TinkerBell
得点
60
参照数
5741

一言コメント

(GiveUp) 抜きゲーとして評価。Tinkerbell主力の淫妖蟲シリーズの復活に期待したが期待値未満。似たり寄ったりの単調なバッドエンドばかりで、あおじる絵の奮戦もあまり活かされてないのが残念。また、面白味に欠ける日常描写が長い・多いためパンツパージの一級臨戦待機の状態で臨むと風邪を引くので注意。フローチャートを作るだけあって分岐の充実ぶりはいままでの淫妖蟲シリーズにはなかった進化なので、期待値未満の評価をするのが残念。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

<絵>30/30点、<設定>10/30点、<キャラクタ性>0/20点、<システム>10/10点、<クリア後>10/10点

(淫妖蟲・悦はやってないので、本文中のシリーズ全体の評価には入れてないです。)
(しばらく休止。コンプ後に書き直します。)

先ずはシステム面について。
文章進めても音声止まらず・右ワンクリックで枠消しの他、枠の透明度調整可能など手堅い(シス+1単位)。
欲を言えば、声付きキャラが多いので(従来作比)キャラ毎の声量設定や、
『沙枝3』みたいな「次ボイス入ります」表示が欲しかった。あとコンフィグ画面にボイステスターつけて欲しい。

今回はなんとフローチャート付き。
従来作に比べ分岐が複雑になっているのでこれは大変嬉しい。

シチュについては抜けるには抜けるが(設+2単位)、驚くほど単調さが目立つ(設▲1単位)。
従来の『淫妖蟲』シリーズや『蠱惑の刻』では、どんな酷い目に遭うのか・どんなバッドエンドなのか
その陰惨かつ想像力豊かなバリエーションが魅力の一つだったが、
今回はどれも捕獲→体内侵入→内臓喰われて終わりという似た様なデッドエンドが目立つ。
絵はともかくシチュはどれも本格的に人体破壊系。
従来作は同じ破壊系でも捕獲エロ後も生き続ける事もあったが、今作ではエロ後即死ばかり。
死ぬよりも辛い筈なのに、ネチネチと生かされ嬲られる悶絶展開が好きな人には、
このデッドエンドはむしろ逆に淡白に感じられるだろう。
台詞回しも声の演技も単調さが目立ちえろくない。

絵については、巧いし綺麗だしエロい(絵+2単位)(絵+1単位)。
さすがはあおじる絵、言う事無い・・・と言いたいところだが、
嬲られて変化していく表情や体の様が絵で充分伝わってこなかったのがちょっと残念。
シチュの単調さに引きずられる形になったか。
また、ほぼ全てのエロシーンで言えることだが、
バッド選択肢→暗転→既に衣服がはだけたCGでエロ開始という絵の使い方はイマイチ。
やはりエロの進捗を楽しむ上でも初めは衣服はだけてない方が良いのではないだろうか。

キャラについては大好物の気弱ロリに個人的熱視線が集まったが、
うおおこのキャラのシチュまだー?ってなる程の魅力がなかった。てゆかみんなキャラ薄い。
まだ途中で一旦休止の形になってしまったので蟲蔵・・・じゃなくてさとりん登場まで辿り着いてないが、
この調子だとだれがやっても同じ様な人体破壊になりそうでモチベーション萎え下がり中。

相変わらず無駄にBGMやOP曲はカッコイイ。
いつも思うんだけど抜きゲで真面目な歌うたわれてもですね・・・。