ErogameScape -エロゲー批評空間-

やんごとさんの魔界天使ジブリール4の長文感想

ユーザー
やんごと
ゲーム
魔界天使ジブリール4
ブランド
FrontWing
得点
90
参照数
4498

一言コメント

抜きゲーとして評価。可愛い絵なのに「汚男成分多め」、ヒロイン3人がそれぞれ特有のエロさを持っているので「飽きにくく」、「手っ取り早さ・使い勝手の良さ」を備え、かつ幅広い嗜好をカバーしている優秀な抜きゲーです。アリスソフトの「エスカ/ハルカシリーズ」にも比肩する敗北陵辱モノ筆頭格の出来。OPアニメ-ションでは元気良くお尻フリフリ歩いてる可愛い幼馴染が、本編では汚らしい扱いを受けたりサクッと●●●●てしまう大胆な胸焼け展開も大変素晴らしい。体験版での懸念だった鬼畜度も充分。純愛/陵辱の配分も陵辱スキーが退屈しない割合になっています。数ある2010/04購入候補からコレを押さえたのは正解でした。(10/05/10)表現や改行など読みにくい部分を改変。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

<絵>30/30点、<設定>20/30点、<キャラクタ性>20/20点、<システム>10/10点、<クリア後>10/10点

特殊属性情報(あり=属性持ち向け。少しあり=苦手な人でも耐えられる内容。)
ゲテモノ姦、フタナリ=少しあり。
スカ=少しあり。小のみ。
HR=少しあり。ボテCGまたは文中のみ。B1中心にB2も。
寝取られ=あり。但しこれ目的でやるにはちょっと長距離砲すぎるかな。
汚男・陵辱=あり。純愛ルートでも各ヒロイン1回は強制。



■作品の見所と愚痴■
(CGについて)
16:9、1024x576の高解像度で立ち絵や非エロ絵をはじめ非常に可愛らしく描かれています。
イベントCGでは通常パートで培った可愛さを活かしつつ、化け物や汚男の存在感も抜かりありません。
感情豊かなもも、いつも困り顔の葵、ネイティブにエロいユズと、表情がしっかり描かれており、
キャラへの感情移入度も一層高まります。

個人的に不満だったのは開始直後の3人x触手の場面に代表されるように、
チンコ類(触手の先っぽ含む)やお尻がエロくないことか。
お尻はロリ絵で大好物の背中に直接的に影響するので残念でならない。
変身シーンのアニメーションが無いのも×。


(展開について)
選択肢1つで敗北イベントに辿りつける手軽さと豊富なバッド展開が本作の見所です。
若干唐突ながらも各ヒロインに1つづつNTRエンドも用意されています。
見た目の綺麗さだけでなく幅広いジャンルをカバーするあたりは値段に恥じない充実ぶりです。

NTRエンドについてはほとんどのルートで堕ち後の姿のみの描写に留まっており、
墜ちる前のもう1ステップが欲しかったところです。
できれば、NTRルートへの分岐をもう少し早めに置いて、
共同生活での通常パートでも忍び寄る寝取られの影を感じる場面が欲しかったです。

とは言うものの純愛ルートでキャラへの愛着を得られれば中々の破壊力です。
空中幼彩さんの萌え絵+NTRとか、この作品でしか味わえないのでは無いでしょうか。
その点では本作は大変貴重な作品です。

(余談)
先日の「春秋」(日経の社説)で好きな作家の高橋和巳の事が載っていました。
「酒悲」、酒で憂さを慰めようとしても更に虚しきを得るからダメダメだよねという、
オナニーさんの事ディスってんの?系の話がありましたが、
良い寝取られは抜いても後を引くから、抜き後の虚しさが緩和されるのが良いですよね。
特に「ももルート」は短いながらも良い後味を引く内容に仕上がっています。


(えちシーンについて)
細かく書こうと思いましたが、思いの外長くなったので共通ルートから1つだけ簡単に。

もも、電車痴漢でおじさん達+クラスメートに中出しされてアモーレ切れ
→イヤイヤながら失ったアモーレ溜める為にと浮浪者と便所行ってもう帰って来れなくなる。

共通バッドは上記の様な前後半2部構成が多く、それぞれの尺はやや短め。
個々の出来は汚さもエロさも充分なものが多いので(中にはふざけたものもあるが)、
前後半で分けずに1部構成でしつこく描いてほしかった。

これに各ヒロインの個別敗北やバッドエンド、短いながら破壊力のあるNTRエンドが加わります。



■オススメの楽しみ方■
この作品に手を伸ばす方は陵辱スキーだと思いますので、その前提にて楽しみ方の提案をば。
先ずはどのヒロインのルートか決めます。
ルートを決めたら、もうちゃっちゃと純愛ルートを終えちゃって下さい。
ナナメ読みでもいいんですが、感情移入できる程度にはしっかりと(葵やユズは和姦も充分エロいです)。
出来事の時系列をあらかた暗記して共通をスキップでじゃんじゃか飛ばせる状態にしてしまえば、
めくるめく素敵ハードシーンが手っ取り早く楽しめるシリーズ髄一の 実 用 的 名作となること請合いです。

前作までの欠点だった中だるみ感も飛躍的に軽減されています(葵ルート純愛除く)。

行動選択では、目当てのヒロインに纏わるもの以外を選ぶ必要はありません。
ハーレムEDとか複数ヒロインEDとかは無いのでゲーム性はゼロに等しく、
素直に初めから攻略サイトのお世話になっても問題ないかと思います。

但し、「MediaClip」さんあたりで攻略ルートがアップされていますが、
これだと各行動選択での「会話」が考慮されていません。
各ヒロインに12パターンづつある「会話」や、ラヴとの小話(4パターン)も作品の大きな魅力の1つですので
「選択肢戻る」や「Qロード」を活用してイベント前に漏らさず拾っていきましょう。

(楽しみ方のまとめ)
①共通バッドエンド→個別純愛ルート→個別バッドエンド→個別小島ルートの順がオススメ。
②「選択肢戻る」を活用し、攻略と同時進行で各ヒロインとの「会話」も漏らさず拾っていく。
③ラヴとの小話も忘れずに拾う。



■オススメの環境設定■
環境設定も、完璧では無いものの好みに応じてかなり柔軟に変更できます。
右クリックの挙動だけでなく、キーボードショートカットやマウスジェスチャーも細かく設定可です。

「音声・ムービースキップ」OFF、「セーブ画面から直接ADV画面に戻る」ON、
マウスジェスチャー(システム情報から)は右クリックで「枠消し」、
ホイールロールダウンあたりに「システム設定画面の呼出」、
ダイアログ呼出はセーブデータ削除系以外はOFFで良いと思います。
あとは使いながらお好みで。こんなもんかな。

惜しむらくは、男声OFFにしても男声のところで女声が止まる「ディーゼルマイン」同様の仕様と、
声量変更してもシステムボイスやバックログでの声の大きさは変わらないこと、
それからタイトル画面でのマウスポインタの自動移動が「はじめから」に行く事。
とはいえ痒い所に手の届く優秀な作りになっていると言えると思います。