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やんごとさんの境界線の果て~ふたつの性別、ふたつの性格~の長文感想

ユーザー
やんごと
ゲーム
境界線の果て~ふたつの性別、ふたつの性格~
ブランド
DARKROSE
得点
50
参照数
1212

一言コメント

抜きゲーとして評価。ヒロインは2人。ゲーム開始時の選択肢によって主人公が性転換で成り代わるヒロインが異なるという一風変わった展開が特徴的です。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

<絵>10/30点、<設定>10/30点、<キャラクタ性>20/20点、<システム>10/10点、<クリア後>0/10点
(*他の低価格製品同様、低価格だからという事での加点はせずに評価しています)

推奨装備属性・・・TS可、陵辱展開、百合、
特殊属性情報・・・ふたなりでは無い(タイトル注意!)

「TSモノ」初挑戦。
ルートによって主人公の性格が全く変わってくるので周回も飽きずに楽しめました。
最近つとに耳にする量子力学的ifで展開する典型的な選択肢ゲームとは違い、
自分では無いもう一方のヒロインもクラスメイトとして登場します。

『おじゃる丸』で例えるならば、自分がカメさんに成り代わった場合は相方がトメさんになり、
自分がトメさんであれば相方がカメさんになってしまうといった所でしょうか。
こう言ってしまうと、あんまり大した違いは無さそうですが
このゲームでは、どのヒロインに成り代わるかによって恋愛(?)展開、陵辱展開と内容が
大きく異なるのも特徴的です。

反面、恋愛(?)展開・陵辱展開ともに中途半端な作りで
低価格なりのボリューム不足が悪い形で表れていたのが残念でした。

原画・シナリオとも前作『ターゲット』と同じ方が担当ですが、
絵はヌキゲ的に大きく進化、文章も難は無くなっているように感じました。
またシステムは前作同様に「右クリック枠消し」、「文章を進めても音声止まらず」と手堅い。
ただしキャラごとに音声ON/OFFできなくなってしまている点が退化。