エロゲとしての色々な要素を丁寧に作り込んだ、2003年の作品としてはトップクラスの名作だと思います。
仕事が忙しく滅多に家に帰らない父と、既に他界している母、幼い頃に仲違いした双子の兄弟、
そこに、ロシアから金髪の双子(しかも日本語堪能)の姉妹とメイドがやってきて...
と、比較的地味な環境に、派手な要素を盛り込む事で導入を盛り上げています。
シナリオはかなり丁寧に作られていますが、後半に脈絡のバタバタ感があり、白兎、夷月共に4章構成で作られていますが、
最終章のボリュームが明らかに不足しています。
また、他の方のコメントにもありますが、説明すべき点で説明なされていないものもあります。
ただ、これは個人的には知りたい要素ではあるものの、シナリオ中でそれを明かされたからといってどうなるものでも
ないような気がしているので、実はどっちでも良かったりしています。ですので、マイナスではないです。
基本的には丁寧に作り込まれているので、飽きる事無く読み続けられると思います。
また、表示されるテキストの内容や台詞に合わせて、登場人物の表情がコロコロと変わるのも飽きが来ない理由かもしれまません。
実際、表情の豊かさは「FITTING ROOM」で確認できるので是非見て欲しいところです。
以下は注意ですが...
選択式でシナリオが進みますが、ゲーム性はゼロに等しいのでそのあたりの期待はしない方が良いと思います。
また、主人公とヒロインが中学卒業付近から高校1年という年頃のため、うんざりするくらい青臭い事を平気で口にします。
#要所要所で大人の理論も登場する訳ですが...
そういったのが嫌いな人や生理的に受け入れられない人には受け入れられないと思います。
#コレを理由にダメ出しする人もいるようですが、作品の良し悪しではなくて個人の趣向の問題だと思います。
ということで、そういった趣向の方は遠慮された方がよろしいかと...
#いまさら感があるのでPOVは他の方のを参考にしてください(^^;