ふたりぐらしの本編を補完するFDとして次第点以上。ろりぃなゲームを探している人に本編共々おすすめ出来る作品。
前作にあたる「ふたりぐらし」の半年後のお話です。
若松副編集長の協力により芽衣が主人公・桂一郎と同棲出来るようになり、こちらの学校へ転校して新生活をはじめます。
プレイ時間は前作と同じく2~3時間ほどでしょうか。
前作は申し訳程度にHシーン差分として1箇所選択肢がありましたが、今作は選択肢があるのは前作のあらすじを見るか/見ないかというものになります。ただここのCGもCGモードに反映されるので閲覧してください。
新キャラクターでは芽衣と学校で友達になる由と良美が登場します。
こちらのほうも二人が関係を思い悩むさまが丁寧に描写されており満足です。由かわいい。
ただゴールインしたならば二人の絡みは欲しかったかな、主人公が由を攻略するのも違うと思うので。CGはお風呂シーンが1枚存在しますが少ないよ。
あと良美くんは声はともかくとしてもせめて立ち絵が欲しかったですね。登場する機会の多い重要人物なのに、芽衣の家に遊びに来ているところで一人だけ立ち絵が無いのも違和感を感じます。
本作では芽衣が10歳であることや、五年生という言葉も飛び出しますが芽衣と良美はそうは思えないほど大人びていますね。子供っぽい性格を期待してこの作品を手に取ると裏切られるかもしれません。
声ですが、芽衣の声は少し間延びすぎるかな?と感じました。
前作では棒読み気味でしたが慣れますかね。
由の声は問題なし。
絵のほうは前作から5年近く間が空いたからか同じ絵師さんですがだいぶ異なりますね。
前作と比べてCGでの崩れは減りましたが、前作のほうの絵も好みでしたので私としては五分五分かなと。
CG枚数や回想枠は既にありましたので省きます。
お話のほうはゲーム内期間で前作~今作開始前で事が片付いてしまったので非常にまったりしたものとなっております。
今作は芽衣と主人公が共同生活を送りつつ、由と良美の恋を応援したり、主人公が誘惑されたりします。
あらすじに書いてある若松副編集長の協力ですが、芽衣を引き取るためだけに一回主人公と籍を入れたことのようです。すごい。
あ、前作のあらすじを見ることが出来るとはいえ続編ですので前作からのプレイを推奨します。
前作のほうは、プレイ後にここを覗いたら私が言いたかったことを書いている方が何人かいらっしゃいましてレビューは書かなくてもいいかなとか。気が向いたら時間があるときに載せるかもです。
システム面ですが、前作と同じエンジンを使用していると思います。
名前はわかりませんがフリゲでも見るタイプですね。
ただ今作ではCGモードの追加とマウスホイールでバックログを表示する機能、セーブ時のスクリーンが見れる機能が加わっており幾分か利便性は向上しています。
マウスホイールでバックログを表示した場合はメッセージウィンドウのサイズでしか見ることが出来ません。全画面表示で見たい場合は右クリックからシナリオ回想を選択する事になります。
動作がゆっくりな点、バックログで音声を再生出来ない点、非アクティブ時動作不可、BGM鑑賞がない点も前作と変わらず。
セーブスロットは前作と同じく30箇所。
短い為多少のことはさほど問題ありませんが、前作共々BGMは良いのでやはり鑑賞モードが欲しいですね。
アイキャッチで挿入されるラフも前作同様可愛くおまけデータとしてCD-ROMに同梱して欲しかったかな。
色々書きましたが本編共々満足行く出来でした。
内容的に前作をプレイした方は必須と言うわけではありませんが、気が向いたらどうぞ。