隷嬢学園無印の正統な続編で、シナリオは無印をプレイしていないと分からない部分があるか。 "堕ちないながらも物理的に痛めつけない凌辱"のさじ加減や"抜きゲーとしてはそれなりにしっかりしているシナリオ"は相変わらずで、1が楽しめた人はこちらもお勧め。 追記で無印との繋がりや差異など
>シナリオについて
成績不振者への合宿を行う50日の間に女の子を性奴隷に落とそう、という話である。
合宿という形式を取るものの実質的には無印と同じ。
詳しくは無印のレビューを参照して欲しい。
なお、本編の4年前に起きた「令嬢連続殺人事件」についてはほぼ涼風ルートのみの設定になる。
涼風と兄の駿介の関係が縺れ、彼が暴走して女子学生を強姦・殺害したのち妹にとどめを刺されるまでが真相。
なお涼風本人はその時の記憶を封印してしまっており、強い探求願望を持っている。
その他の内容については後述。
>無印との関係について
本作の主人公は前作のメインヒロイン、早瀬あおいの許嫁だった井上。
無印の主人公こと秀一にあおいを凌辱されて根に持ち、自身が教師となり同じやり方で彼を超えたいと考えたことが本作の事の始まり。
無印のヒロインで唯一本作に登場する子が優奈。
本作では結婚済みで、ルートはない。
彼女も井上と同様に教師となるが抱いている想いは真逆で、秀一の悲劇をもう二度と起こさぬようにしようと考える。
本作では各シナリオ終盤ヒロインたちに救いの手を差し伸べようと動くが、結局主人公に察知され輪姦される。
声優が変更されたかのように見えるが名義が変わっただけ。
秀一は涼風バットエンドの墓参りのCGで優奈と一緒に登場する。
本人曰く母方の姓に変えたとのこと。
無印で母方の姓に言及されていたか記憶にないが、旧姓に変更した上で優奈と婚約したということか?
ただ、無印本編では「令嬢連続殺人事件」について触れられていなかったような記憶があるので、死亡した井上と涼風との接点はさほど無いような。
なお、本作の途中まで無印と密接に関わりがあることに気が付かなかったので見落としや誤りが存在するかもしれない。
その場合は指摘してもらえると幸いだ。
>変更点1:ヒロインの堕とし方について
無印では盗撮→脅迫に一本化されており安定感がある反面マンネリ気味だったが、本作では幅を持たせようとした形跡が見て取れる。
なのだが、最初に襲われる麗子がトレーニングと称しボンテージを着させる→突然犯すはちょっとどうかと。
次に凌辱される桜子も"深夜の校舎に忍び込んでコスプレの上耽っている場面を襲われる"という変化球ぶりなので、凌辱作品としての導入の吸引力は無印より低下した。
また、この2人は犯された後の日常での反応も今一歩だった。
桜子は我関せずで表面上は平然としているし、麗子に至っては自分の置かれている状況を理解できずにトレーニングをせがむ始末である。
この点も凌辱系作品としてはマイナスで、特に麗子は緊迫感が無くなるだけで必要性を感じなかった。
結依、夏樹、青葉の仲良し三人組は青葉の女装が井上にバレたことが発端で、残りの女の子2人も青葉を助けたい一心で身を投じておりブランドの売りである「凌辱連鎖システム」が見て取れる。
加えて結依は母親の入院費の建て替えも売春の糸口になった。
涼風は上記の「令嬢連続殺人事件」の糸口を探すための取引という口実だ。
結果として授業などで主人公と出逢ったさいに困惑するターゲットは仲良し三人組程度となってしまっている。
無印ではこの点はパーフェクトだっただけに残念。
>変更点2:エンディングについて
無印では身柄解放を賭けた鬼ごっこを開催後個別ルートに分岐し、その後にエンディングという構成になっている。
内容はどれも性奴隷エンドに当り、僅かにニュアンスの違いがあるのみだった。
本作はこの点にもメスを入れ画一化されないように配慮がなされている。
夏樹と桜子は自分から性奴隷に志願しえっち漬けになるもの。
前者は青葉を薬漬けにして2人でえっちさせるよう仕向け、後者は縄で縛って折檻するシーンがあるが、エンディングは無印比で些かマイルドになったと感じた。
麗子は輪姦させて屈服するように仕向け、後にサディストとして学生を調教するというもの。
彼女の心を折るまでの道は"芯の強さ"ではなく単なる状況判断能力の欠如によるものであり、最後まで腑に落ちない内容だった。
涼風と結依はエンディングが2つずつ存在する。
涼風ルートは彼女が「令嬢連続殺人事件」の全てを思い出した後に井上を屋上に誘い出すが、そこで生きるか道連れになるか選ぶことになる。
生き残った場合でも井上を"兄さん"と呼ぶなどしこりが残る。
道連れで死亡した場合は上記の墓標エンドになる。
結依ルートは彼女と優奈の目論見が失敗した後、彼女の贖罪と奴隷宣言を受け入れるかどうかで決定される。
このルートの奴隷宣言は主人公への思いやりが動機なので、夏樹や桜子のそれとはニュアンスが大きく異なる。
エンディングも隷嬢学園シリーズとは思えないほど後味が良く、実質ハッピーエンドと言っても差し支えないだろう。
無印のセンターヒロインだったあおいのエンディングが快楽を貪ることで全てを洗い流すというビターなものだったので、本作で前向きな内容を持ってきたことは評価できる。
>鑑賞枠・システムについて
CG92枚、シーン回想52、音楽16、うちボーカル曲は2。
Hシーンのシチュエーションは前作と同じで、堕ちないながらも器具の挿入などで痛めつけない凌辱になる。
また3Pを中心に縄の拘束が多く、輪姦も少なくない。
ボーカル曲はどちらも○。BGMも良し。
システムは個別の音声調整やボイスカットの設定がないものの概ね良好。
以上