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みたらしさんの絶対★妹至上主義!!の長文感想

ユーザー
みたらし
ゲーム
絶対★妹至上主義!!
ブランド
脳内彼女
得点
80
参照数
861

一言コメント

採点しにくっ!というか主観以外で点数つけるのはほぼ不可能に近い。平均すれば中の上くらいのクオリティだとは思うのだが…、いろんな要素で振れ幅が極めて大きく安定度は低い。意欲的な作品であるので、やってみる価値はある…

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

とは客観的な感想。
個人の感想と見解は…

湊だけで十分すぎるほどもとをとれるので、
細かいことは気にしない。
キャラ重視のゲームとか好きならやっておくべき一本。
価値観変わるから。

といったものだが、
挑発的な文章なので長文の方にひっそりと書いておく。



な・ん・だ・こ・れ・は?

ムラが大きいため評価が難しい。
自分のなかではかなりの問題作で、
これだけ書くことが次々と沸いてくるゲームも珍しい。
時間があったので何回か加筆・修正してます(あほか、俺は?)

抜きゲー?
バカゲー?
純愛もの?
キャラゲー?

どれなんでしょうね?

分岐前は神。
これは間違いない。
分岐後はいろいろごっちゃになって、
どこに重点をいたのかがよくわからないものであった…
のだが、
湊シナリオに限っては成立していたため
「よくわからないもの」ともいいきれない。
(評価がむずい)

「おにいちゃん」→うぜぇなぁ…。
って人でM入ってる人ならプレイできるかな。

中盤以降なぜか恋愛ものっぽくなるので、
キャラ系ゲームとかそちらの面からの評価・感想をつらつらと。
そういうゲームじゃないだろ、ってなツッコミはなしの方向でお願いします。

ちなみに
抜きゲーとしてはそれなりにシーン数も多く、属性が合えば十分。
バカゲーとしては、中盤から失速するのでもう一つ。
キャラゲーとしては、キャラ付けはしっかりしているためB~A級。
といったところか。

全体評価…B?
評価の8割くらいは湊由来ですね。
残り2割が海音と伸彦由来。
他はいらない。
主人公のへたれっぷりがエロシーンに活かされているのはいいのだが、
シナリオの方にまで、存分に活かされてる。
殺意を覚えるくらいにっ!
ヘタレ嫌いな人は気をつけた方がいい。
ちなみに海音以外は主人公に惚れてる状態でのスタート。
あくまで主観ですが、個別の出来は、

湊>>>(超えられない壁)>>>>海音>>ゆかり>円
(プレイ順もこのまま…笑いどこからせめてみました)

といったところですかね。
だんだん失速するが、
最後までプレイでしたのは湊のシナリオの出来がよく期待してしまったため。
逆を辿れば、とてもじゃないが最後まではプレイする気にならなかっただろう。

実妹がテーマと言うこともあり、
常識?なにそれ?のスタンスでプレイすることをすすめる。
OPもそんな歌詞だし。

分岐前…A+~S
導入部分、夢と現実の落差といったところ。
「今日のメニューは…」を繰り返している辺りわかりやすい。
リアル世界は…これよりもっとひどい。
バカゲー臭がぷんぷんとするが…。
個別シナリオなしで最後までこのノリで行った方がよかったかも。


円…C(シナリオ…C+、CG…B、CV…C)
ペタンコなのはいいっ!
それを気にしているにもまたよいっ!
が、声優さんがダメすぎる。
声の質はあってると思うが、棒読みが多い+噛みすぎ。
優等生ってのとイメージがあわない。
明らかなミスキャスト。

そもそも、優等生ではなく、
成績はいいけど、自分のことになるとさっぱりな困ったちゃん、
といった感じ。
痛い娘である。
自制という言葉が欠落しております。
そういう視点でプレイすると少しはマシになる…かも知れない。
実妹設定はほとんど展開と関係なく、それゆえの展開を求めると痛い目をみる。
メインヒロインらしいが、あまり重要な役割を果たしていない。
ほんとにメインヒロインなのか?
またシナリオの展開もやや投げやり。

優等生なら自重しろっ…!(自分がなにしてるかわかってますか~?)
薬はちょっと…、(恋愛ものとしては致命的。逃げたな、おぃ)
途中からキャラ違わね?
みんなで応援するってこれいかに?(まぁ、雰囲気はいいですけどね)
最後はいくらなんでもありえね~、

など、強引すぎてつっこみどころ満載。
失笑させていただきました。
最後の「泣き落としで…」はもう涙がでた。
エロゲーではこういった肝心の部分を丸投げする展開を見かけることもあるのだが、
いくらなんでもひどすぎ。
ゲーム的に仕方なかったのか…?
湊つくって力尽きたのか、そもそもライターが違うのか…。
変にツンデレっぽいところなど混ぜず、
最後までひたすらにSで突っ走って、主人公を調教して欲しかった。
「やっぱり兄さんは私がいないとダメですね」みたいにね。

つっこみどころを無視するとそれなりに繋がっている話なのだが、
主人公が空気すぎる
というか、自分の意思なんてないので、
恋愛ものとしてはやっぱり3流です。
円を異性として好きになる過程がまるで意味不明。

(肉体関係をもっていて)振り回されて、気になる=好き???

いやいやいや、
     
まっとうな“お兄ちゃん”なら、
どうやってやめさせるか? とか
ど、ど、ど、どうしよう? とか
困った妹だ…。(これは、甘く表現しすぎだが)
ってなもんじゃないか?

妹の将来が不安にならんのか?

あぁ、
「妹好きのヘンタイ」だからこれでもいいのか…?

湊が妹想いのいいお姉さんしてました。
困った妹もつと姉も大変ってなもんです。
なかなかいいこと言ってましたね。
(ここが唯一のいいシーンだ…)

精神年齢は、
湊>>>>>円

エロシーンについても
導入がイマイチ。
そもそも円が優等生っぽくないので…
言葉責めメインのエロシーンもやや迫力がなくなり…。
意味わかってんのか?との疑念がぬぐいきれず…イマイチ。

これをはじめにやると地雷認定しちゃうかも?その1



海音…B(シナリオ…B+、CG…B+、CV…A)
海音が主人公を好きになる過程はよく書かれているが、
その逆はよぅわからんかった。
家族になる過程のシナリオにしか見えないのは自分だけか??
その視点ではなかなか良かったと思います。
でも、恋愛ものとしてはそれ以降が不足しているためもう一つといったとこ。
途中から新しい妹として見ているのか、
ひとりの女として見ているのか、
ごっちゃになってる(すりかわってる)し。
自分は最後の最後まで新しくできた妹と見ている(?)と感じました。
気がついたら好きってことになってて大混乱。
この辺りもう少しがんばっていればあるいは??
という気がしないでもないですが…。
最後、実妹(妹)設定は電波に逃げましたね。

ダメだ~というほどダメではないので、
……まぁ、許容範囲内ではある。

実妹その3だったりする。
義理の妹と見せかけて実は実妹でした。
おぉ、これは新しい。
新たなジャンルの誕生だ!?
悲恋ばっかになりそうなジャンルだ。

電波だね。
わけのわからないネタはどうでもよかったが、
主人公の反応がさりげなく笑える。
「夢がある話」ってそれでいいんか!?

ゴスロリだね。←ここはどうでもいいが。

話の展開上、かなり重要な働きをするキャラ。
BAD ENDはこいつが原因だ。

最後の選択肢は笑えた。
あぁ、こっちなんだ、みたいな。
シナリオ中、主人公が湊にぼこられるシーンはよかったね。
なお、声優さんについては問題ない。



湊…A(シナリオ…S、CG…B-、CV…S)
惜しいっ!
あまり長くない、中身がある、2回は楽しめる、湊がかわいい、
など、いろんな意味で効率が良過ぎる規格外のシナリオ。
中盤でのCGの崩壊がなかったら個別でSつけたんだけどな。
服を選んでる一枚絵をはじめ、これいいねってのが数枚あったりするのだが、
ダメなものがとことんダメ。
立ち絵の種類が多く、またところどころうまく使っているため、
一枚絵の不出来はさほど気にしていませんが、
そういうのを気にする方は注意が必要。
声優さんのがんばりもあってか妙にかわいいんですけど、この娘。(特に終盤)
難はあるが…自分のエロゲ歴上、初の殿堂入りである。


本作のギャグ担当。
ネタはもとより、声優さんの演技そのものでも笑える。
おばかな娘であるが、ただのばかであるというわけではなくいい所もあるおばか。
兄妹であることを気にしていることから、たぶん一番の良識派。
作品の雰囲気を一人でつくってしまった偉大な娘。
よく言われる属性は…不明、というかいろいろ。
広義ではツンデレ扱いだが、
内的要因より外的要因の方が大きく作用していると思われ、
そう表現するのは安易な感じがする。
どちらかというと情念系とかそっちの方があってる。
重要な役割も多く、湊がメインヒロインの方がしっくりくる。
たぶん華がないから円がメイン扱いになったんでしょう。
この娘のヘタレ発言がなかったら、ゆかりシナリオで発狂している。

(感想)
中盤あたりから妙にかわいかった。
終盤はさらにかわいかった。
妹?手ぇだしたらダメでしょ?
って考えてた自分が悪かった。
だんだん我慢しきれなくなっていくのがいいのですよ。
ひっそりキスするシーンはベタっぽいが鉄板。
最後もきれいに終わっており、後味すっきり。
その後のことが気になった。
FDとかでないんかね?


シナリオの展開は文句なし。
そう、文句がないんだ…。
強いてあげれば、常識からはずれた会話をしているってことだけ。
大抵のゲームでは、
おいおいそりゃねーだろ
このヒロイン頭おかしいって(行動が理解できねぇ)
この展開ありえねぇ~
などと脳内でつっこみを入れ、それをもとに減点しているのだが…。
ホント困った…。


びっくりしたことに、
他のシナリオとは異なり、
きちんと恋愛してるし、
その過程もよく表現されている。
要するに湊の方が一枚上手であったわけだ。
心理も信一だけでなく湊の方もしっかりしてる。

こういうのあってもおかしくないかもね~、
と思ってしまった自分が怖い。
そう思わせるような出来。

よくわからんのアニメにしてないで、
声優さんもしっかりしてるしこういうのをアニメ化しようよ~
深夜枠あたりでじゃんじゃん流せばいいじゃん…
とは思うのだが…、
ネタがネタだけに絶対無理。
世の中ままならないねぇ…。

○起承転結がはっきりしている
○信一・湊ともに心理がしっかりしている
○ギャグシーン、エロシーンも後の展開に絡んでいるためぶつ切れ感が極めて小さい
○湊の内心が読みにくい
○主人公があまりヘタレしてない
(テキストがよい)
○声優さんがやばい
(立ち絵の種類が多め)

などの理由から非常によいできの個別ルートとなっている。
文頭の4つがうまく融合したと感じた唯一のシナリオでもある。
中盤から笑い方面は少し失速するが、話がいいので苦痛なく読み進められる。
あと、妹ネタにありがちな過去のおはなしを出さなかったのもいいですね。

「起承転結がはっきりしている」
開始(分岐前含む)~初エッチ~2回目のデート~ブルマのシーン~エピローグ
大体こんな感じ。
イベントを契機に様子がはっきり変わるし、
どのイベントも展開上それ相応のもの。
読み物として上出来である。
起承転結の形にこだわる必要はないが、アウトラインのしっかりしない話は、
グダグダしたりなにがしたいのかよくわからなくなるのでダメ。

「信一・湊ともに心理(思考など)がしっかりしている」
信一は…略。テキストそのまま。
意外に的を得ている。
湊の方も、びっくりするくらい
状況から推察される内心と行動に矛盾がない。
普段はなにもないように装っている状態で、
一周目では途中まではほぼつかめない…が、
その部分もネタバレ後の二周目から追えるようになる。
このあたりなかなかおもしろいので二周することをすすめる。
かわいいところがあるのでにんまりできる…仕様です。
なお、女として見られていないと思い込んでるようである。
また、
“いいお兄ちゃん”である信一にとってはあぁダメだってことでも、
“兄貴が好きな”湊は喜んでいる。
同じ出来事も見方によりとらえ方が違うということだが、
このあたりはいつになってもおもしろい。

「ギャグシーン、エロシーンも後の展開に絡んでいるためぶつ切れ感が極めて小さい」
ぶつ切れ感もしくは無理やり挿入感
アレです。
あぁ、この展開はエロシーンが待っている、とか
このシーンいらなくねぇ?とか思ってしまう部分。
そういうのが少ない。
分岐後すぐの「えっ、おまえ女だったの?」うんぬんの部分。
初エッチまでの前置きですよね。(内容にも影響)
ブルマのシーンは、
ギャグ担当キャラ+バカゲーならではの荒業。
なにげに大事なシーンなのが憎い。

「湊の内心が読みにくい」
そもそも隠しているのであるが…、
普段はぱっぱらぱーであるし、
甘えてくるときの話は事実ではあるものの、
その後けなされ、結局バカにされたまま終わったり、
初エッチはうれしそうにしているのだが、
弱みにつけこんでたかるは、
「これからも楽しませてもらうね」など、
いい金づるができたともとれるように振舞ってきたり、と
内心を探ると混乱するように工夫されてる。(2回目のデートまで)
2回目のデート以降はだんだんわかってくるが、
すべてわかるころには終わってますね。

「主人公があまりヘタレしてない」
他のシナリオの主人公とは天と地ほどの差がある。
まぁ、たしかに流されてるが。
途中からは、
状況をなんとかしようとしたり(返り討ちでしたがw)
自分から湊にキスを迫ったり、
最後はがんばったり
とあんまへたれてない。
ついでに、
主人公が異性として好きって自覚して行動したのはこのシナリオだけ。
他は周りに言われて気づいたらそういうことになってるか、
記憶からのこじつけとかそんなんばっか。

「声優さんがやばい」
やばい・・・。
もしくは、がんばりがすごい。
がんばってるね~とかそういう甘めの表現とは次元が違う、という話。
「ぶっちゃけありえねぇ」とか「なんだこれは?」としか表現できない出来。
声をつくること(アニメ声)の限界が見えた瞬間である。
Sをつけたが、厳密には評価対象外
(いい意味で…採点範囲内に入れるとほとんどがC~Bになるため)
なりきり度が極めて高い…、
こういう役が少ないからか、もともとそうなのか…ノリノリ。
久しぶりに声優さんすげぇって思った。
もともと幅が広い声優さんではあるのだが、
声を整えてキャラの雰囲気を出すという一般的な手法は二の次にして、
演技の方に重点をおいてあてたんでしょうね。
各場面にあうと思うようにあてたんでしょう。
雰囲気でてますよ。
こうあっては欲しいと思うものの、
最近では極めて珍しいあて方。
声の質はあまり安定しなかったり(ん?と思う部分があったり)、
ぼそぼそしゃっべていることがあったり、
と最近のアニメ・ゲームに向いてるとはいいにくいが、
雰囲気はあっているので、そんなのどうでもいいです。
自然な(生きてる)感じがしてよかったです。
「バカ」発言率が高いがびみょーに含みが違ったりと、クオリティが異様に高い。
とくに終盤の「し…、信一のバカ」は個人的には神。
このセリフだけでご飯が食べれます。
これ以上のクオリティの演技にはそう簡単には出会えるとは思えないので、
もう、ツンデレはいいや。
他にも、
妹好きのヘンタイってうれしそうにあてていたり、
空元気の部分でわざと声調をやや変化させるなど、
細かい部分も考えてあてている。
いやはや声優さんホントすごいわ。

(テキストがいい)
このゲーム全般でいえることだが、テンポがいい。

(立ち絵が多め)
声優さんの演技とあいまり、存在感がかなりある。
使い方もうまく、立ち絵と声優さんの演技から内心をある程度探れる。


エロシーンについて
まぁ、よくこれだけぶち込んで話を成立させたもんだ、
と素直に感心。
例外もあるが、
湊をけなした後もしくは不機嫌になったあと、
エロシーンに突入、もしくは甘えモードへと
行動が統一されているのは好印象。
公共の場が多いが、そこはあれです。
ご都合主義です。
こればっかりはしょうがない。
←バカゲー(=規格外のもの)なのでそんなには気にならない。

妹好き、妹で興奮…といった類の表現が異様に多いが、
妹には湊も含まれるんで、
湊も好きってことでうれしい
といったところでしょう。
彼女の中では直接言われるのはまずいんで、
こういう表現が多くなるって勘ぐってみたり。

シーン数はそれなりにあるのだが、抜き方面は中盤くらいからやや失速。
シナリオ上大事なものが多いこともあり、
他のゲームにおける通常イベントのようなもの。
途中からは、エロい<<<かわいい、という謎仕様。

なかなか笑えるシーンが多い。
隠語表現、子供っぽい表現が多めかな。
お外でいったら確実に白い目で見られる発言も多々。
(別にエロシーンだけではないが)
声優さんが雰囲気だしちゃってるんで、
直に責めてくる円よりはるかにダメージが大きい。(中盤くらいまで)
途中からは心境の変化もあり、あまり責めてこなくはなりますが、
意地はったり上に立とうとしているあたり、かわいいですね。
最後は胸やけがしそうになるくらいのいちゃつきっぷりだが展開上こうなるでしょう。
ネタあり~の、問題発言あり~の、ひっじょうにこのゲーム(というか、こいつら)らしい。

また、キャラを理解する助けになったり、
物語上重要であったりする発言が多いため、
Ctrlキーでスキップすると話がわからなくなる。

ヘタレ主人公を鼻で笑うところ、
「妹で興奮するヘンタイ」などと責めてるところ、
あたりもう最高!
声優さん、いい味出しすぎ。

過激な発言…、たとえば、
「中出ししても、全然大丈夫じゃん」
「妹の○○○○に出しても、何も恥ずかしいことなんてないよ」
などは
ゲーム内ではありだと思うが、
現実だと100%アウト~なので、
大丈夫じゃねぇよ、などと、とりあえず脳内でつっこみいれておくことに。

覗きがばれて足蹴にされるシーンが印象的。
主人公らしくて。
ネタではなくしかるべきシチュで踏まれる。
こんなのみたことがない。
これだけでもやってよかったと思った。
覗きはダメです。もちろん。
最後のシーンでの「子種汁」発言には爆笑しますた。
ここでこれかよ?みたいな。

とエロシーンについてはエロと違う方面も多いがでおおむね満足。


あれ?なにこれ?
めっちゃいい出来じゃん。
思わぬ発掘に感激だ。
このクオリティのものがこのゲームに混じってるのが不思議で仕方がない。

と珍しくベタほめしてみたものの、
途中から名前で呼ぶこともあるんで、
妹ゲーとしてはイマイチかもしれぬ。

が、軽いノリのキャラ系ゲームの出来としては神クラス。
過去プレイした中では、これ以上の出来のものに出会っていないし、
声優さんの都合もからんでくるんで、今後もあまり期待できない。
他がダメすぎて全体では「シナリオがいいゲーム」というよりむしろ、
地雷とかそっちに分類されることになるんで、
知れ渡ることはないですね。
出会えた自分は運がいい。

しばらく、シナリオ、テキスト、声優さん、立ち絵演出については、
これを参考に評価することになりそうです。



ゆかり…B~C(シナリオ…C-、CG…B+、CV…B)
シナリオは完全スルーで、回想利用がいいのかもしれない。
シナリオはおまけみたいなものだ。
妹っぽい幼なじみ。
なぜか主人公に惚れてしまったハイスペックな娘。
人生台無しだ。オワタ…
声は悪くはないが少し無理をして出しているように感じるな。

ややCGに乱れあり。
それはおいておくとして、

シナリオは…展開のことはおいておいて…、(おいてばっか…)
どーなのよ、これ。
主人公、マジヘタレ。
究極のヘタレ。
「king of ヘタレ」はこいつにこそふさわしい。
へたれる理由がない分、
たぶん孝之ちゃん超えてる。
リリシズムが来るたびにまたかよって感じ。

先延ばしするだけじゃなく、
抱いてほしいっていったから抱いたんだ。
といった趣旨の発言も。
そして、殴られたあとも逃げる。
こいつまぢヘタレだよ。
湊が作中でヘタレって連打してなかったらマジギレしているところ。
人によっては発狂します。

くっついても問題がないヒロインだし、
エロシーンをいれるために先延ばし連打になったんですかね~。

でも、伸彦にぼこぼこにされるシーンは最高でした。
ひょっとして、主人公がぼこぼこにされるのを楽しむシナリオなのか?
あと、ヒゲメガネの伸彦の「絶対★妹至上主義」が笑えた。

ゆかりシナリオのエロシーンは、湊との69が見所。
このシーンの挿入自体には無理があるかなぁとは思うものの、
主人公の必死さがなんというか、非常にこいつっぽい。
えっ、ゆかりは?
コスプレがいくらかあったが、このシーンに比べるとねぇ。

これをはじめにやると地雷認定しちゃうかも?その2


伸彦…A
もちろんシナリオなぞない。
全回避の選択肢では円にいく…はず(地雷だが)。
ギャグ担当その2。
「おい、ゆかり!一緒にラブホ行こうぜ!」
「シスコンの気持ちがてめぇに分かるのかよ!!」
には大爆笑。
ときにはいいところもみせる、おいしいサブキャラ。
特典のドラマCDは笑えた。
もちろんギャグ担当。
声優さん気合入ってんねっ!
要チェックっと。


その他
テキスト…A
コメディはシナリオよりテキストの方が大事だ。
誤字・脱字がややあるが読み易い。
パロネタが少なめなのは良い。
「ヘタレは臆病なわりに計算高い動物です。(以下略)」は言い得て妙。

一枚絵…B
いいものはいい、悪いものはとことん悪い。
とにかくムラがひどい。
絵だけのゲームは多いが、絵が足を引っ張るゲームはあまり見かけない。

立ち絵…A
なかでもイベントCGを代用できるほどいいものが数点。
使い方もなかなかうまい。

BGM…A
なかなか良質。
「エレクトリカル・パニック!」は小賢しいこと考えるときに使える。
数はあまり多くないが、ゲームも短いので問題ない。
場の雰囲気にあった曲を使用している。
OPのイントロがなぜか頭から離れない

システム…C
タイトルに戻るたびにタイトルコールを聞くことになるのがややマイナス。
湊の声だった時はなにかが脳天突き抜けるが、ゲームがゲームだけに常にこれでいい。
既読判定がかなりあいまい。これはかなりマイナス。
スタッフロールはCtrlキーで飛ばせる。
ディスクレス起動可はよい。
クイックセーブ/ロードは欲しかった。


まとめ
A~Cが入り混じってるんで採点しにくい。
ここまで荒れるのも珍しい。
いろんな意味でレアな作品。
キャラゲーが好きでM入ってるなら手を出すのもあり。


このゲームの見所は、

主人公のヘタレっぷり+ぼこられシーン


こんなとこ