前作と趣を変えて勇者側を乗っ取るサクセスストーリーには勢いがある
前作とは別の意味で勢いがあるサクセスストーリーはコンセプトとして悪くない。
魔王として勇者の体を乗っ取り、パーティーメンバーや王族を少しずつ自分のものにしていく展開はわりと痛快。
もちろん堕とす展開のご都合主義は相変わらずだが、それを気にせずに展開の勢いを楽しませるだけのものがあるので、前作よりも高く評価できる。
人間の小物も、ただ殺してしまうのではなく上手く利用する悪辣さも、魔王らしくて良い感じ。
濡れ場の描写もわりと濃いめで、いろいろと前作から改善されているのが良く分かる。