主人公の格好悪さだけ我慢できれば、親子ものとして悪くない
主人公が娘との関係に葛藤する際、ものすごく自分勝手な論理なのに腹が立つ。
しかも欲望の対象としてみることに開き直っているようでありながら、どたん場でうろたえたり、中途半端な悪人っぽさがまた見ていて腹が立つ。
つまり主人公に魅力がなさすぎる。
それなのに慕ってくる娘に不自然さは感じるのだが、それを別として、娘の側に感情移入すれば楽しめる出来栄え。
娘キャラに単なる父親への甘えを期待している層は嫌がるだろうが、父親に甘えるだけではない色んな娘キャラを楽しみたければ、他の人にも多少はおすすめできると思えるタイトル。
ただし背徳感のようなものは親子ともに一切持っていないので、ダークさやシリアスさは全くゼロ。
そのくせに中途半端な尻込みをする主人公のスタイルにプレイヤのほうが耐えられるかどうか。それが問題だと思う。