中盤まで良かっただけに終盤で失速した感が否めない
やはり他の人たちの感想と似たようなものになるが、序盤のつかみはオッケーだし、中盤までの引っ張り方もいい。
ただ、全16種類ある各エンディングまでのルートがいずれも短いものばかりのため、終盤までミニルートの連続で終わってしまった。
ひとつひとつの出来は悪くないのだが、全体としてみると小粒に見えてしまう。
構成の問題として、ひとつずつのルートで謎を明かしたり、それなりに各キャラの攻略もしてしまう。
そのため、最後のほうにならないと開放されない終盤用ルートに入っても、新鮮な感覚が味わえず、伏線が回収された感じもしないので、あまり達成感もない。
エンディングをここまで個別にしなくても、なんとかひとつにまとめられたら、壮大なストーリーにもなりえたような気がしないでもない。ちょっと勿体ない気がする。
なお、引っ張り方が良すぎるせいで、期待しすぎて終盤が失速してみえるけど、よくよくみると水準よりはずっと良く出来てるほうじゃないかとも思う。