せっかくのハーレム状態なのに、母親の冷静な助言で悪い方向に現実感が出てしまった
ハーレム状態で、ヒロインをひとり選ばねばならない。
ベクトルとしてはヒロインたちがおバカ系なので、そのコンセプトでいくのかと思いきや、どういうわけか真剣に誰を選ぶか葛藤する倫理的な主人公と、そこに冷静なアドバイスをくれる母親。
そのギャップが世界観にのめりこむのを大きく阻害している。
コメディならコメディ、シリアスならシリアスという割り切りがないため、どういう方向で楽しめばいいのかが分からない。
現実的な路線で最後までいくのかというとそうでもなく、それなりに深刻なはずの設定を何事もなかったかのようにスルーしてエンディングにいくパターンが多いのもマズい。
ただ、濡れ場におけるシステム的なコマンド選択は作業のようで楽しめないが、描写の密度が濃いことだけは高く評価できる。