学園萌えゲーに飽きてきたので、ただただ新鮮だった。
最近、エロゲ―をやる頻度も減り、プレイすると言っても学園が舞台のテンプレ萌えゲーしかプレイしていないこともあり、ただただ新鮮で面白かった。
洋館のルール?彼女たちがそれぞれ持っている種子とは?町の住人はメイドたちのことをどう思っているのか?etc…。
設定がすごくよく練られていて序盤からいっぱい謎が散りばめられていて、それの解答も荒唐無稽ではないし、ちゃんと納得感もあったので、説明するシーンが多かったけれど途中で挫折することはなかった。
そしてその散りばめられた謎のおかげで主人公と同じく彼女たちのことを知りたくなり、そして彼女たちの結末が知りたくなりどんどん読み進めてしまいました。
一方でヒロインの個別ルートに入ると、種子の問題を解決していくことになり、その問題を解決してルートが終了。次のヒロインルートも問題を解決してルート終了、次のヒロインへ、とこのシナリオ上しょうがないけれど全体の流れが変わり映えしなかったので、個人的には、ここら辺で彼女を選んだからこその彼女たちの女の子としての可愛い部分や萌えのシーンを個別でもっと見たかった。
とは言っても今作は説明シーンが多いからか読みごたえがあるボリュームだと感じたので、これ以上ワード数を増やすのも…という感じと、このシナリオには必要かと言われると迷うので、完全に自分の好みなのかなぁと思います。
また、彼女たちが持つ種子という名の異能もエロゲとしてはとてもマッチしていて、これも萌えゲーのエロシーンにはできない状況でのエッチシーンが見れて良かった。個人的には堕ちたヒロインが好きなので、バッドエンドの退廃的エロシーンの数をもう一回くらい増やしてほしかった…!アペンドでだしてくれませんかね…?(小声)
不満も書きましたが、舞台が洋館でなおかつヒロインたちは外にでれないという、かなりイベントを作りづらい設定の中、それでも随所に謎を小出しに出しつつ惹きつけてくれていたので、ものすごいよくできた作品だと思います。