完膚なきまでに打ちのめされた
プレイ後、あまりのこのゲームの素晴らしさに他のゲームが手につかなかった。
プレイ開始からほぼ休みなしで最後まで走りきってしまった。
ここまで集中させるほどの面白さがこのゲームにはあった。
あっという間に終わってしまったと感じてしまうが、充実した感覚に満ちている。
それほどまでに無駄のない洗練されたテキスト。
飽きの来ない展開、シナリオを支える魅力的なキャラクター達、
これらのバランスが絶妙な按配で、完璧だった。
こんな世界に自分がいたら、どれほど楽しいだろうかと想いを馳せてしまうほどに。
このゲームにおけるひとつの特徴として、主人公に何より魅力があるという点が挙げられる。
このお人よしな主人公の性格に段々共感させられていく手際は凄いと感じた。
もちろんそれぞれのヒロインに魅力がある。
その中で特筆すべきは美都子。
彼女がこのゲームの肝であり、彼女の存在がこのゲームをここまで面白くしてくれたと思う。
このゲームのコンセプトである何がダメなのかという点は美都子ルートの
結構最後のほうで理解した点がやや惜しいと思った。
もう少し早い段階で気がついていれば、もっと楽しめたと思う。
しかし気がついた瞬間に、このゲームの作りの深さに脳に衝撃が走った。
この時点でこのゲームの評価はゆるぎないものとなった。
このゲームには終始感心させられっぱなしだった。忘れられないゲームになった。