ヒロインの主人公や性への姿勢が変化していく様子が楽しめる、純愛抜きゲーの良作。JKとのイチャラブが楽しめるうえにエロシーンのボリューム・内容も充実しており、ロープラ作品としてのコスパが非常に高い。
【シナリオ】
夢を叶えるために処女を売る決意をした「雨宮 亜梨紗」と 援交が趣味な中年サラリーマン「平瀬 達也」が、
金と体だけを求める関係からいつしかお互いを求め合うようになる…という不純な出会いから始まる純愛物語。
タイトル的に「援助交際に手を出した少女が性の快楽に溺れて堕ちる」という暗い展開を想像しますが、
金で体を売るのは最初の2回のみで、それ以降は甘々なイチャラブ展開が続きます。
転機となる3度目にはプライベートの話どころか本名まで教えた上に、喜んでお持ち帰りされるデレっぷり。
そのままお泊りや料理を作ってくれるなど、互いに口には出しませんが実質的な恋人関係へと発展します。
夢を追う自身を応援してくれる最愛の人を見つけ幸せな亜梨紗に対し、歳の差や出会い方の後ろめたさから
お互いの関係をハッキリさせるべきか悩む達也に、2つの選択肢が浮かびます。
この選択によってエンディングが分岐しますが、亜梨紗が夢を追い続けるか諦めるかが決まるだけで別れるとかはないので安心。
●区切りをつける（ノーマルエンド）
亜梨紗が夢を諦めず、これまで通りの関係が続くルート。
合宿中のメッセージアプリでのやり取りが年相応の恋愛をしている可愛らしさがあって良かったです。
●このままでいい（トゥルーエンド）
亜梨紗が夢を諦め、好きな人と結ばれる平凡な幸せを求めるルート。
夢を諦める決意をする亜梨紗の独白やその後の空回り気味な痛々しい様子がいたたまれなくなりますが、
本人たちは幸せそうなので悲壮感はさほどありません。
夢を捨てる方がトゥルーというのも意外ですが、亜梨紗の実力や身分的に遅かれ早かれこうなっていた気がします。
ノーマル → トゥルーと一本道なシナリオにしてもそんなに違和感もないですし。
というか選択肢の意味とエンディング内容って逆ですよね。
「区切りをつける」を選んでも関係をハッキリさせるとかもないし…。
これ以外でも主人公とヒロインの会話が、微妙にキャッチボール出来ていないような噛み合わなさを時々感じました。
【ヒロイン】
●雨宮 亜梨紗
役者志望の現役JK。
セックスどころかオナニーすら未経験だったのに、主人公に開発されてそれはもうエロエロに成長します。
彼が援助交際歴10年以上のベテランという変態ながらも妙な紳士っぽさがある善人でなければ、
亜梨紗自身が想像する通り、夢どころか平凡な日常すら捨てて性欲に身を任せ堕ちていたことでしょう。
最初の援交で出会えたのが彼で本当に良かったと思います。
金のためと割り切って全く経験のない性行為に嫌悪感を覚えつつ耐える展開から、次第に身も心も開いてゆき、
自ら進んで会いに行ったりセックスを求めるようになるギャップがたまりません。
最初は我慢汁すら飲むのを嫌がりパイズリやクンニでパニックになっていた娘が、自分から夜這いして幸せそうに
むしゃぶりついてくるようになるとは想像もできませんでした。
水泳の補習帰りに主人公宅へ寄ったシーンでも、水着エッチするのを当然と言わんばかりに着替えてくれたり、
序盤は嫌がっていたのに嬉しそうに一緒に風呂に入ろうとするところも感動しました。
デレてからの破壊力が凄すぎて、そりゃこんな娘と出会えたなら10年以上続けた援交もスッパリ辞めるよなぁ、と思わず納得。
後半はイチャラブやエロへの比重が多すぎたので、演劇への取り組みはもう少し描写があっても良かったと思います。
処女を売ってまでチャンスに縋ろうとしていたのに「エッチしすぎて練習する時間が取れないから夢を諦めました」
っていう感じにも見えてしまうので。
この辺までしっかり描けていたら、ミドルプライス以上でも十分通用していたかもしれません。
【エロ】
シーン回想は27枠ですが、一回のプレイを細かく区切っているので実質は15くらい。
全く性経験がなく嫌々エッチする序盤と、自分から攻めたり淫語を連発したりと積極的になる中盤以降のギャップを楽しめるうえに
水着や制服など様々なコスプレも用意されており、純愛系ロープラ作品としては内容ボリュームともに大満足の出来です。
後半になると淫語がちょっとわざとらしいレベルになるのが少し気になりました。
「らめぇ～～！」とか今日日ギャグシーンでしか聞かないですし。
鳴瀬なごみさんの演技は良かったです。日常シーンよりもエロシーンの方が自然な演技だったと思えるほどに。
【総評】
ヒロインの主人公や性への姿勢が変化していく様子が楽しめる、純愛抜きゲーの良作。
JKとのイチャラブが楽しめるうえにエロシーンのボリューム・内容も充実しており、ロープラ作品としてのコスパが非常に高いです。