熱い、燃えたいという人の作品
先ずプレイに際して、奈須の文章に合うのが前提である。この人の独特の言い回しに合わないのであれば、やるべきではない。面長面長、と言われているが、俺はそう気になるものではなかった。むしろこの人の言い回しが好きなので、面長と感じなかった。
何故微妙な7点を減点したのかというと、桜のシナリオでテンポが悪い、と感じたので3点減点。単純バカのシロウが嫌いなので2点減点。セイバーが黒化したので2点減点した。
バトルシーンは演出の妙もあってたまらなく熱い。厨臭いとも思われるルビのふり方も意識させなくくらい熱い。なまじ神話をかじったことのある人だと尚更良いかと。
そこで、これは原典と違う!!と言ってマイナスにとるのはナンセンス。神話にも諸説があって、多少突飛にしたくらいであーだこーだというのはどうかと思う。ゲームなんだから楽しめればいいので、もっと寛大な目で見るべき。
話の伏線回収も見事なもので、展開にも厭きは来ない。アーチャーの正体は推測できてしまったが…。抑えるべき展開の流れも抑えているので、作品に浸かりこんでいると、熱くなれること間違いなしである。