可愛いヒロイン、でも中身は残念!?マイペースな変態達の変態達による変態達の青春バカゲー
おまんじゅうを食べて常にごろごろしているナマケモノ幼なじみ
兄に襲われることを夢見て日々股汁ぷしゃーする妹
女の子でも男の子でも可愛い子を見たら興奮しちゃう変態お嬢様
男友達がいないので、代わりにヒロインがおっさんになってます可愛さを捨ててますと言わんばかり。
二次元のヒロインだからって可愛いと思うな!?と言わんばかりに下ネタからひどいネタを繰り返してきます。
そんな面々が織り成す青春ストーリー。OPとタイトルを見ると青春っぽいが、全員が思い思いに動いており、青春の春と言う文字が何処にも見えないレベル。別の意味で青くなっているキャラはいるが。
発情アドレセンスという名前でも私は驚かなかったであろう、そんな内容。
最初から主人公とどのヒロインがくっついてもおかしくない距離感なので、恋が生まれるまでの甘酸っぱい過程は少なく、何処で一押しするかというレベルなのである。
彼女を作る理由もカミ姉に脅されたからと言う情けない理由であり、主人公の主体性は何処行ったのだと。
作中のギャグは下ネタや相手を罵倒するタイプが多く
「Fカップ」
「この貧乳が」
「メス豚風情」
「死ねばいいのに」
と罵詈雑言の連発である、そのためプレイヤーによっては不快になる可能性も。
バカゲーとしては面白いのだが、ほわほわした優しい空間などを求めている人には合わないかも。
「股汁ぷしゃー」とか女の子が使う言葉ではありません。変態とかそういう次元を超えてます。
自分は罵倒やら煽る発言やらがさほど好きではないので、周りから感想を聞いていると本作は合わないのではないかと思ったが意外にも楽しめた。
これほどハマったのは不思議なのだが、キャラが生き生きしているというのが理由だと思われる。
声優さんの演技も光る本作。
「えへへ」と文章上では書いてない部分のセリフを入れたり
パットなんかしてないよ!
と文章上では書いてある部分を
「パーーットなんかしてないよおおおお!!!」
と心を込めて叫んだり
妹「うおーんうおーん」
主人公「気持ちの悪い泣き方するな」
泣き声が本当に気持ち悪いのである。読んでる側に共感できる声を出せるのはまさに声優さんの力が大きいかと。
あと、キャラの性格付けがうまくいってるのが要因かと。
例えば、淫妹(変態で直情的)&未優(ボケボケでマイペース)の二人は仲が良く一緒にいることが多いが、暴走する淫妹にイヤイヤながらついていくのではなく
未優「お友達です、わ~い」
と天然さを発揮して楽しそうにしてるのである
「千冬ちゃん・・・・・・さすがの未優でもちょっとそれは引いちゃいます・・・・・・」
と言いながらも笑顔で楽しそうなのである。
作中のキャラが不快感を感じてないというのは見ている側にとって楽しいと思わせる要素ではないだろうか。
カミ姉にFカップ先輩はずっといじられているがそれはそれで
嫌々ながら友情を続けているという雰囲気はなく、これはこれでマイペースに動けて楽しいからと一つの友情の形と言えるのかもしれない。
物語の面白さや方向性が最初から最後までほぼ変わらないのも良い。途中で話の方向性が変わったり、個別に入るとギャグが失速してしまう作品が多い中、最初から最後まで安定して楽しめる作品は貴重なのではないだろうか。
キャラの性格の悪さ(褒め言葉)は最後まで変わらず、ギャグ部分も失速せず楽しめた。
これほど物語として成長と変化が見られないゲームというのはそうそう無いのではないだろうか?
恐らく、体験版をプレイした時点で合う合わないは間違いなく分かる。
だが、公式を見て分かるのはCGの好き嫌いとOPくらいだ。OPはむしろ詐欺だと言えるレベルだ、気をつけよう。
(私は公式を見る前に体験版をプレイしたのでOPがギャグにしか見えないとプラスになったわけだが)
>システム
マスター音量調整可能、メッセージウィンドウ透過率設定可能(Hシーンと別々の透過率が決められる)Hシーン外出し中だし固定設定可能、クリックしてもオートが途切れない。
クイックロードや選択肢スキップ機能は無いが、1周するとカレンダーというどこからでも好きなところから始められるので、それっぽいことが出来るので私にとって不便さを感じることはなかった。
唯一物足りないと思ったのが画面の大きさを変えられなかったこと。ウインドウかフルスクリーンかの2種類しかないので、小さくしたい時にも出来ないのが残念だった。
>エロ
絵が好みということもあり私は好きである。公式CGを見れば意外にエロスを感じる人もいるのではないだろうか?実際私の購入動機の一つとして叶衣さんのCGがこれはエロい!と感じた部分もあるので。
中身は残念だが外見は可愛いのできっとお世話になる人も多いだろう。1年分のイベントを共にすごしたヒロインなので愛着もひとおしである。
Hシーンの際もまんじゅうの匂いがするどこかの幼なじみヒロインもいるので萎える人もいるかもしれないが。そこはキャラがキャラなので諦めよう。
1周すればカレンダーで好きなイベントが見れるシステムなため、シーンが早く見たいという人にも安心なシステムである。まあ、1周はしなくてはいけないのでそれが時間かかるが。
シーン数は叶衣が6つ、柊8つ、他3人は7つと微妙にバラつきがあるのは何故なのだろう。ストーリーを見ていると叶衣さんが一番正規ヒロインっぽいのに。柊ルートのラストもなかなか深かったが。
>総括
全体を通して安定して楽しめるバカゲー。システム面も丁寧に作られており、エロもなかなか使える良作。
体験版をプレイして気に入った人には是非オススメしたいゲーム。バカゲーのオススメを聞かれたら是非この1本をオススメしたい。
私はどちらかというと、ここで感動した!!というシーンを作るより、燃えゲーなら全体を通して熱いテンションであってほしいし、バカゲーなら特別面白いギャグを用意しなくても良いので、最初から最後までストーリーの方向性が変わることなくおバカなテンションで進んで欲しいというタイプなのでこの点数になった。
もちろんラストは綺麗に締めてほしいし、感動的なラストであればそれだけで高得点をつけてしまうが、終わりも綺麗に締めてあり満足。
自分にとって今後も何度も起動するゲームとなりそうだ。