(GiveUp) 長すぎてクリア断念したが、優しいキャラたちが織り成すハートフルストーリーで癒される
断念したからと言ってダメな作品ばかりではない。その代表例がこの作品である。
とにかく長い!長すぎる!驚くほど長くて、一体いつになったらEDになるんだ?と思いながらプレイしていたのだが、結局断念せざるを得なかった。そんなゲーム。
話は主人公のお館での丁稚奉公とメイド・街の人たちとの交流をメインとした話と、妹視点での島の住民たちとの生活の話の二本同時進行の形で進められる。
仕送りの中心となるお館での丁稚奉公は簡単であり、やればやるほど評価されるし、ヒロインであるメイドたちと仲良くなれば手伝ってもらえるので、特に苦労はしない。
順調に昇進していくので給料も上がり、仕送りにも困らなくはなるが、大変なのが、一度ついた好評価を維持し続けることだ。
前回よりも少しでも成果(つまり実行回数)が低いと、すぐに評価が落ちるし、評価が落ちれば降格もありえる。
ずっと高い評価を維持するには交流を犠牲しなければならなくもなるし、そうなると完全に作業プレイである。実に難儀なものだ。
一方、妹ルルホの生活の方はというと、序盤はまさに火の車。
主人公の仕送りが少ないと、本当にルルホの命にかかわることになるので全く気が抜けない。
主人公への手紙にも悲壮感漂う内容がつづられていて、プレイヤーの心を大いに痛めつけてくれるというものである。
中盤以降は、村の訳有り連中が仲間となってルルホを助けてくれるものの、そのためにはイベントを複数回ずつ進めなくてはならず、これもまた時間がかかる。
というか、幽霊がどうやって水汲みを手伝うんだ??
色々書いたが、まじめにプレイすれば、どうしてもプレイ時間が長くなる。
膨大なイベントをこなした末に感動のゴールがあるのだろうが、残念ながら、ランス6や鬼畜王ランス、サクラ大戦シリーズも全てクリアした筆者でさえも、心が折れるものがあった。
毎度長文感想を書いておいてなんだが、「話は長ければいいというものではない」ということを大いに教えてくれた作品でもあった。
いつの日か、筆者の精神力が十分に回復して再プレイした暁には、得点修正に来たいものである。