キャラや企画は良いものの、ゲームシステムが追いつかなかった凡作
つかみはOKでした。
主人公が店長にされてしまう経緯も、風俗店を発展させなければならない理由も、それぞれ納得のいくものでした。
また、キャラは好みが分かれそうではありましたが、個人的には好きな作風でしたし、シナリオもそれぞれのキャラの特徴にしっかり合っている内容で好感を持てました。
一番気に入ったりえの声が慣れるまでは違和感があったものの、慣れればそれほど気になるようなものではありませんでしたし、なぎさもかわいくて特に不満もありませんでした。
では、何が悪かったのかというと、ゲームのシステムです。
わずか1ヶ月で莫大な借金を返済しないと殺されてしまうという設定の割には、主人公に必死感がなく、普段やっていることといえば、店の掃除とビラ配りだけ。
それもヒロインが手伝ってくれればまだしも、仲良くなってもなかなか手伝ってはくれず、作業感が漂いました。
また、打開策として打ち出した内容もアナルセックスというものですが、拡張のために何かやるわけでもなく、ただシナリオが進んでいくだけというものでした。
さらに致命的だったのは、攻略対象のキャラがどこに行けば会えるのかということが今いちはっきりしなかったことです。
これは大昔のゲームにはありがちだったものの、このゲームができた当時でも、このシステム設計はやや不親切な感じがして、S&Lを繰り返すのが大変でした。
りえは公園にいるもの……そう考えて行動していると、結局攻略したのは、何故かともだったりするという現象がよく起きましたね。
キャラ絵が好みだっただけに残念でした。