バカ過ぎて憎めない、突っ込みどころ満載・緊張感0の無人島SLG
このゲームは間違いなくバカゲーです。まじめにSLGやりたい人にはお勧めしません。
しかし、そのバカっぷりのレベルが高いために、クソゲーだと切り捨てる気にもなれない、全く憎めもしない、不思議な魅力を持つゲームです。
そのバカっぷりの一部(ほんの一部です!)を紹介すると……
・つい先ほどまで死ぬ寸前まで殴り合いをしていた相手と、何のわだかまりもなく談笑できる。
・しかも会話の内容があまりにも断片的過ぎて、何を話しているのか分からない。
・さらには、会話の内容を操作することが全くできず、時には突然戦闘シーンに切り替わる。
・サメや熊、女キャラの下着に至るまで、その気になれば何でも装備できる。
・全登場人物を最初の1日で殺すことができ、ED後のおまけでは恨み言まで聞ける。
・サメを何匹も一度に釣ることができ、案の定ダメージを受けすぎて殺される。
・自分を牢屋に入れる提案をすることができ、「この意見輝いています!」と賛同される。
・間違って白骨を収穫すると、精神にダメージを受けるのか、最悪の場合死ぬこともある。
・女キャラに他男キャラの下着を「私だと思って大事にしてね」と言いながら渡される。
・女キャラに自分の下着やサメや熊を渡して、「これ欲しかったんです」と言ってもらえる。
・無人島生活で悠長にオタク向けと思われる施設を建てることができ、無の状態からフィギュアを収穫できる。
・超能力設定がないのに、鶏を卵に変化させ、卵を鶏に変化させることができる。
・島を脱出するために、巨大な橋をかけたり、大陸まで続く穴を掘ることができる。
・スリーサイズの設定とCGが全くかみ合っていない。
・水着もあるのに真夏の無人島で、着物で岩山を登っているキャラがいる。
とにかくバカ過ぎます。
かの名作「無人島物語」も相当無理のある設定でしたが、バカっぽさはあまりありませんでした。
このゲームは終始バカです。逆境の中にこそ真の愛や友情が……とか、文明を否定して己の体一つで未来を切り開くことが……なんて期待していると、痛い目にあいます。
自分は、笑いすぎて腹が痛くて仕方ありませんでした。
中古屋をはしごしても、なかなか入手が難しいゲームですが、ぜひバカっぷりを楽しんでほしいです。