ヒロインごとに大きく展開が違うアンチヒーローの国盗りSLGの傑作!
大シリーズの中で一番古いですが、一番好きなゲームです。
まず、ヒロインごとに全く違う展開を見せたり、大きく難易度を変える要素が加わったりと、周回ごとに新しいゲームをやるかのような楽しみがあります。
登場キャラはかなり個性が強く、明らかにモブキャラとの差別化が図られていますし、モブキャラについても勢力ごとに特徴が異なっています。
とにかく楽しい!飽きない!那古教のかわりに高山組という新勢力を加えることもできますし、かゆいところに手が届きます。
調教の館は賛否両論あったようですが、いかにも悪司らしいですし、他のゲームでは見られない大きな特徴なので、これはこれで良いと思います。ヒロインにした娘を調教の館に送ったときの罪悪感のようなものは表現しがたいものもありました。
そして、このゲームの主人公が魅力的です。
ランスと同じアンチヒーローで、決して道徳的にほめられた男ではないですが、キャットが死んだ時に声をあげずに涙を流すなど、人間らしい一面も見せてくれて、キャラとしてのスケールの大きさとシナリオ担当者の巧さを感じました。