まさにパロディネタの嵐!豚も大活躍するテンポの良い良作RPG
実に面白い!
作者と筆者の年代が同じくらいなのかもしれないが、有名アニメ・ゲームのパロディネタに溢れていて、元ネタを知っている人には懐かしく思ったり、思わず笑ってしまったりと、とにかく楽しませてくれる。
このゲームの大きな特徴として、やたら豚が登場するということだろう。
それもただの豚ではなく、色々コスプレめいたことをしていて、能力もキャラごとに全く違う。
女の子キャラだけでなく、豚も仲間にできることについては賛否両論あるが、個人的には作者のこだわりが出ていて面白いと思った。
ゲームは章立てされており、無理のないペースでプレイすることができるし、全体的な長さも実にちょうど良い感じになっている。
「あー疲れた、ようやくEDかよ」という感じではなく、「ああ、終わっちゃうのか。続編をプレイしたいな」と思わせるような絶妙な長さであった。
BGMもセンスが良いものが揃っていて、ゲームを大いに盛り上げてくれる。
主人公マリオンが風俗嬢という設定は不要に思えたものの、表情がころころ変わってかわいらしく、コスプレ姿も映えていた。
何しろコスプレすると能力に補正がかかるだけなく、イベントが発生したりするのだから、なかなか芸が細かい。
露骨なエロはマリオンが大半で、自分はそれほど嗜好が合うものではなかったのだが、戦闘で女キャラにダメージを与えると、服が破れていくというものに少年漫画的なエロスを感じた。
また、戦闘についてもシンボルエンカウント式なので、あまり戦いたくない時には速度2倍にしたうえで走ったり、透明化して敵を避けたりできるのも良かった。
続編ではないが、同サークルからじきに新作が出るということで今から楽しみである。