エロさは十分だがゲーム部分が苦行過ぎて放棄したくなる
何故今さらこのゲームのレビューを書くのかというと、クリアするまでに３度も放棄して、４度目にしてようやくクリアできたからである。
よって、プレイ時間を６０時間としたが、これは放棄した時間も含めてのことである。
ただ、実質的に攻略サイトの情報なしでクリアするのは厳しすぎるのではないかと思うほどの難易度であったし、攻略サイトを見ないでプレイするつもりなら、のべ時間６０時間くらいは覚悟した方が良いだろう。
さて、このゲーム、エロさは十分である。
ロリ巨乳でありながらも極端に人間離れした化け物ではなく、しっかり「人間」としての範囲内でキャラ描写がされており好感が持てる。
ヒロイン３人についても、それぞれ性格や能力など棲み分けが出来ているし、それぞれ魅力的であった。
また、サブキャラで攻略対象外ではあるが、静音先生のエロさには素晴らしいものがあった。
特に実用性が高いのはアリシアの「スライム」のエロシーンだが、これだけで相当お世話になったものである。
アナルをしっかり描いているほか、「出される」のが水色スライムのためスカが苦手な人でも十分に見られるものだし、スライムだからこそぱっくり開いたアナルの様子も見えるというもの。
そして、アリシアのアヘ顔と台詞、さらには姿勢そのものが最高･･･。
実に、実に良いエロシーンであり、これだけでも何度もロードして見ているくらいである。
他にもアリシアの「種づけ１」「オークション」、リリカの「生フェラ」「変態体位」「アナパ拘束」「リリカエンディング」や、サブキャラの「下水の少年」なんかも実用性が高い。
ただ、これら雑多のエロシーンを見るために使う労力があまりにも大きすぎて心が折れてしまうというものだ。
静音の「パイズリ」も結構苦労して見たのだが、立ち絵と雰囲気が違うこともあってか、それに見合ったものかというと疑問が残った。
正直言って、「襲う」という選択肢で見られるＣＧの方がずっとエロかったというのも問題である（バッドエンド直行なのでセーブは必要）。
また、イシュタルは仲間になるのが遅いということ以上に、立ち絵とＣＧの雰囲気が違うことが多く（イシュタルだけアリシア・リリカよりだいぶ年上に見えてしまう）、あまり実用性のあるシーンがないキャラだったのが残念だ。
また、主人公が気持ち悪い。
世間が抱く典型的な「キモヲタ」そのものだが、ＣＧ内にも顔を出したりするので、それだけで萎えてしまうこともあった。
何故こんなキャラを主人公にしなければならなかったのかが疑問であり、キモヲタが美少女を陵辱するということにあまり価値を見いだすこともできなかった。
そして、あまりにもゲーム部分が厳しい。
戦闘はずっとリアルタイムで進行しているので、じっくり考えながらコマンド入力したいプレイヤーには壊滅的に向かないし、ランダムエンカウント制なのにエンカウント率もかなり高いし、マップも結構広くて複雑（特に溶岩のマップでのワープには相当苦労した）。
仲間が揃わないうちはあっという間にフルボッコにされてしまい、それだけでも心が折れたものである。
実用性も認めている同人作品にしてはずいぶん辛口な評価を下しているが、これはゲーム部分の調整を明らかに間違っていて、満足にエロにたどり着けないプレイヤーも多かったのではないかという気持ちがこもっている。
また、同人作品の割には強気の価格設定であり、これまで割引キャンペーンもされなかった（筆者の記憶の範囲内でだが）ことからも、低価格商業作品と同等に採点させてもらった。
さらに･･･システム周りも良くなく、いちいちロードして、タワーに入って、シーン閲覧室に入って･･･という作業をしなければならない。
そしてＣＧだけを見たいのに、台詞部分を消すことができず、文字が邪魔になって、肝心なところ（フェラしているリリカの口元など）を見ることができなかったりしたのも不満が残る部分であった。
これもまた減点対象の要素である。
個人的には上にあげた「スライム」のシーンを回収できたら、もう投げ出しても良いレベルかとも思う。