「はるうられ」と「ランス02」はなかなか良かったのだが・・・
まず最初に、このゲームの全てをプレイしたわけではないことをお断りしておく。
何しろ、筆者は「ぱにしゅ」を知らない。だからそのFD的なシナリオをプレイしたところで、面白みを理解できるとは思えない。
また、筆者は「ハルカ」は分かるが「エスカレイヤー」を知らない。「ハルカ」だけならプレイしたかもしれないが、そこに自分の知らない作品が混ざってくるとなれば話が別である。よって、これらのFD的シナリオもプレイしなかった。
よって、これ以降は、「はるうられ」「ランス02」「わいどにょ」「おもちゃ箱」についてのみ感想を書かせていただく。
1 「はるうられ」
主人公はとんでもないクズである。この作品が単体で発売されていたら、間違いなく主人公だけでかなりの減点をしていた。
捕獲できるモブキャラの評価にも個人的に納得できないものがあり、何故こんなに可愛くてモブ臭もない子がC評価で、いかにもモブっぽいのがA+評価なのかと、首をかしげたものだ。
シナリオの内容もご都合主義だし、終始金策が大変でならなかった。
ただ、メインとなるヒロイン陣については間違いなく可愛い。特に先生。筆者は基本的に年上とか先生のような属性は好みの範疇外なのだが、このキャラだけはストライクど真ん中だった。
ヒロイン陣がかわいいだけに、シナリオが中途半端なところで終わりがちなのも残念だった。
2 ランス02
おおむね面白い。さすがアリスの歴史を支えてきた大作シリーズなだけのことはある。
しかし、エレノア・ランのステージだけ、気持ち悪くて仕方なかった。ゲームで吐き気を催したのは久しぶりのことである。普通に洞窟にするとか、どうにかできなかったものだろうか。
ワープ条件とかもなかなかつかみどころがなく、行ったり来たりと、嫌でもプレイ時間が長くかかるのに、あのステージの絵である。グロい、グロすぎる。
時折敵キャラとして登場した「おかし女」が可愛くなければ、プレイをやめていたかもしれない。
3 わいどにょ
面白いが飽きる。やはりゲームには明確な終わりがあった方が楽しいのだと再認識させられた。
このゲームはいわゆる廃人仕様である。ゲームのために人生を棒に振るえる覚悟のある者ならともかく、普通はそこまで入れ込まない。というか、それだけの時間も労力も無い。
そして、残念ながらこのゲームはある程度楽しんだ以降は、完全に作業ゲーであり、そこから得るものは何一つなく、時間だけが失われていくだけである。
個人的には色々なゲームのキャラが共闘するというファンサービス的な要素しか楽しめないと思った。
4 おもちゃ箱
申し訳ないが、どれも大して面白いと思えなかった。
特に「砂漠のニッカ」には説明文を読んで期待をしていたのだが、いつまで経っても戦闘にならず、登場人物間の背景設定などもよく理解できずで、結局楽しめなかった。
いずれの作品も、スタッフが自分の作りたい同人ゲーを発表したようにしか思えなかった。
これらの作品よりは、ランス6のアリスの館にある「カーマと魔法のフライパン」の方が面白いと思った。
残念である。
以上のように、ゲームとして面白いものもある反面で、残念なものも少なくなかった。
80点をつけるほどの内容でもないが、総合的に70点未満にする気にもなれない。
それが75点という得点の理由である。