見ているこっちのほうが赤面してしまう作品。
良い意味で、終わらせるまでにひどく時間のかかってしまった作品でした。
恥ずかしいです。プレイしているこっちが恥ずかしいです。
主人公とヒロインが恋愛初心者であるというのは、エロゲーなどにはよくある設定であり、普通の事で、あんまりそれを意識しない作品は多いのですが、この作品は違います。
主人公とヒロインが恋愛初心者というのを前面に押し出しているので、そういう描写が多く、かなり気恥ずかしい気分になれます。
照れ隠しに言った言葉のためにおきるすれ違いや、好きあっているのにコミュニケーション不足のために、うまくいかない。
初々しく、もどかしくなる表現がそこかしこにあるため、自分が何となく気恥ずかしい気分になって、なかなか先に進めませんでした。
欝な展開などで、先に進みにくい気分になることはありましたが、こういう風に先に進みにくくなるとは想定外でした。
また、この作品にはかなり強力なヒロインが揃っています。
一応、四人いるのですが…一人はまぁほっとくとして、三人の魅力的なヒロインがいます。
この娘達がそれぞれ物凄く可愛かったり、良い娘だったりします。
さらに、この三人の友情が良い雰囲気をだしています。
主人公に関しては、恋愛面に関しては経験不足という設定から、ちょっと駄目なところも見せますが、基本的にはすごく人間の出来た真面目な主人公だと思います。
特に花苗ルートにおける花苗を暗いと言った女生徒達への対応は、凄く良い事言っていますし、カッコいいです。
では、ここで攻略順にそれぞれのヒロインのルートの感想いきます。
甘宮ひよこ
能力にあこがれる女の子。
マシンガントーク炸裂。声優さんって凄いなと思いました。
プレイして始めの頃は、とりあえず喋る娘ぐらいの印象しかなかったのですが、そのマシンガントークにも理由があるなど、じわじわと引き込まれるキャラでした。
菊菱花苗
能力に苦労している女の子。
シュール系でしょうか、結構良い味をだしています。
能力で出てしまう花の花言葉で感情がわかるというのは、うまい設定だと思いました。
能力に悩まされながらも、主人公のことが本当に好きなのが凄く伝わってくる描写があり、かなりグッときます。
久我環
ツンデレ中和能力者。
ヒロインは三人それぞれ凄く魅力的なのですが、彼女に関しては頭一つ抜き出ていますね。
世話焼きタイプで、主人公のネクタイを結びなおすシーンの独り言にはやられてしまいましたよ。
彼女のルートでは、なかなか主人公とうまくいかず、かなりやきもきさせられましたが、エピローグのデレっぷりは破壊力満載です。ツンデレのデレは彼女ぐらいが調度良いです。
そしてこの作品には、ハーレムルートが存在します。
しかし、適当な感じのハーレムルートっといった感じではなくて、主人公が真面目なため、悩んだりするなど、しっかりした内容になっています。
この三人による主人公の取りあいは、ヤバイです。ただでさえ三人とも魅力的なのに争奪戦とは…。
総評
OP曲も良いですし、キャラクターも魅力的、シナリオも小ネタが効いたりしていて楽しめます。
何となく気恥ずかしい気分になりたい人にはお勧めの一作です。