ErogameScape -エロゲー批評空間-

ととりさんのちいさな彼女の小夜曲の長文感想

ユーザー
ととり
ゲーム
ちいさな彼女の小夜曲
ブランド
feng
得点
81
参照数
112

一言コメント

真面目1割、おふざけ9割。楓√はちょっと……

長文感想

全体的にほんわかしていて、シリアスな所もかなりライトに描かれている。
そんな楽しい気持ちの中、楓√で急に人の心が擦り減る様子をねっとり描いてきたのがマジで怖かった。
あれ書いた人、人の心を欠いてる。
でも悪い評価という意味では無く、急にナイフを突きつけられたような気がして驚いただけ。皆さんにとっては何てことないレベルだと思います。


以下全体評。

簡潔に言うと、ノベルゲーを始めたての人に優しい、良い意味で軽さを持った作品。
言い換えると、読み慣れた人で、話の展開や奥深さに重きを置く人は、リタイアレベル。

一応各々に目的や困難はあるものの、あっさりし過ぎなくらいに解決する。
でも、解決の過程が簡潔なだけで、そこ以外はちゃんと描いているのが「良い軽さ」だと思う。
そして、そのあっさりとした部分で空いた尺は全部おふざけに充てられている。昔のネタが多くて分からない所も多かったけど、ずっと笑ったりツッコみ疲れたりした。

キャラそれぞれによくある属性が割り当てられているが、ちゃんと読んでいくと一捻りあり、新鮮味があって面白かった。

でも文章が何となく読みづらい。
ライターは全ての情報や自分の解釈が頭にあるので、書き出す際に読み手に理解させようとする若干の補足すら付け足していないように感じた。
書いた自分が理解できたからOK!って感じ。
でも自分の読解力の低さも否定できないので、これに関しては他の方の意見を参考にしてください。