うーん…
んーすごくもやもやする感じです。なので感想を書きながら整理します。
私が紙まほをプレイして、シナリオやその世界観が大好きで、感動した記憶があります。
その体験を思い返しながら、このような世界観に浸りたい気持ちで購入しました。
まず、100点はつけてあげることができません。
あまりにも文章のミスやボイスの入れ間違い、キャラが分身したりと、作品の完成度が足りていないと感じました。
製作者の愛が感じられないので、ガッカリした気持ちでプレイすることになりました。
そのため、前作のように物語に没入することはできず、一歩引いた、冷めた姿勢でプレイしました。
シナリオですが…んー。なんと言っていいか。
感想なので、私事もりもりで言うのですが、
プレイ前はどうやって紙まほを乗り越えてくるのかにわくわくしていました。
私の中で紙まほは神格化されており、あの作品の後にどのような作品を作り上げられるのか、
紙まほのように、どうやって私の予想を超える世界なのかに期待していました。
一言でいうと期待外れ。初めての新作ゲーム予約&発売当日プレイを捧げましたが、裏切られた感覚が強いです。
今後このメーカーを応援するかも迷う出来でした。
なるべく他の要因で評価をしないように、他のゲームを挟まずに、まとまった時間を作ってプレイしましたが、
それでも満足は出来ないと評価します。
ここからは本編の内容込みで話します。
個別がとってつけたような内容。どうも薄く感じてしまいます。
本筋がしっかりとしているならば納得は行くのですが、trueも…という出来。
回想で少しずつ設定が見えてくる作品は好きなのですが、回想挟みすぎて食傷気味。
なんとかして、全部の人に意味を持たせようとしているのは伝わるのですが、
単純に読むのがしんどかったです。
完全に私の意見ですが、全部を解明する必要は必ずしもなくて、わからない余韻を楽しむことも
物語の楽しみ方だと思っています。
意味を持たせるための展開は、見え透けてどうも浅く感じてしまいます。
後、私はエンディング至上主義といいますか、
多少杜撰な設定や回収でもエンドが良ければ許してしまうのですが、
正直エンドも拍子抜けするものであり、ここまで引っ張っておいて、こんな終わり方か…という気分になりました。
前作と比べても力強さが足りない。
前作を見ているだけあって、手抜き感をもってしまいました。
特に私が重要視している部分で、表現しづらいのですが、
心と体がぞわぞわっとするシナリオを読みたかったです。
急展開を見せろと言っているわけではないのですが、
プレイヤーの予想もしていなかった展開に心を撃ち抜かれるような、あの感覚が大好きで、
特に紙まほの記憶はよく覚えています。
それが今作ではなく、予想通りの展開で、平坦なゲームだったと感じます。
何回か小さいものはあったのですが、つい数日前のことなのに覚えていないような、
印象に残らないものばかりでした。
ただ、伝えたいメッセージは、全てとは言いませんが受け取れたと思っています。
このゲームで伝えたいメッセージを一文で表せというなら、
「本物であることに、意味はない」
だと思います。
これを含め、散りばめられた複数のメッセージについて、興味深いものであり、
自分の中でかみ砕くことの楽しさを味わえたと思っています。
振り返ってみると、楽しめたといえば楽しめたが、
これ以上のものを作れると信じているからこそ、こんなものではないだろという気持ちが強いです。
また、感想を見返してみて、マイナスな部分ばかり書いていて、本来の評価とは異なるかもしれないと感じました。
それは、作中の文章ミスなどから、愛されていない作品だと感じたので、
私もネガティブな先入観から文章を読んでしまったからかもしれません。
しかし、それを私のミスとは思っておらず、それを感じさせないような作品作りをしてほしいと思います。
次回作では、紙まほのような、素晴らしい世界が戻ってくると「信じて」待っていようと思います。
初めて長文感想を書いたので、本作と同様、こんな着地点でいいのかと感じますが、これにて終わります。
紙まほやってないひとは今すぐやって。