ビジュアルノベルとして非常に洗練された作品だと感じました。
演出面のこだわりが凄く、特に立ち絵の扱い方は、アニメーション表現のノウハウを持つANIPLEX.EXEならではの技術なのではと思います。
声優の演技も迫真でした。
この作品のテーマは「献身」であると読み取りました。
その中で最も強い力を持つものとして「家族愛」が語られていたと思います。
生は暗く、死もまた暗いーー
では一体、何が明るかったのか?
作中のこの命題は、以下のように解釈し、答えました。
生きることは楽なことではない。しかし死を目指すわけでもない。
ではなぜ生きるのか?
ーー人は、他者の想い、あるいは他者を想うことによって導かれ生きている。
以下、私の中で未解決な点
①ツムギ「影が伸びてきた」 みすず「私のより長い」 陽子「私のは全然ね」
何を意味するのか?
②「嘘をついた人 混乱した人 疑われた人 凍りついた人」
何を意味するのか?
③みすず「どうして、わたし達だったの?」 ヒルコ「教えられないよ」
この答えは何か?
元は「似ている人々に興味があった」だけで、「家族」として関わったことで「変えられた」?