面白い!面白すぎる!!
モエかんに続いてプレイ。真霧島ルートと他4つの短編だけで、全体のボリュームとしては少ないのに本編と同レベルに楽しめた。
[真冬の水着]
冬葉ルート後の物語。みんなの水着姿は可愛かった。なお、冬葉ルートはない模様。
[隷-RAY0001-]
こちらも冬葉ルート後の話。今までで一番ラブコメしてたかもしれない。幸せそうな隷は見ていてほほえましかった。本編冬葉ルートの完成度が非常に高かったとはいえ、ちょっと冬葉の扱いがぞんざいじゃないですかねぇ・・・。
[小さな鈴希/鈴希とかずさ]
小さな鈴希はその名の通り、鈴希ルートで成長した鈴希が小さくなる話。後付といえば後付だが、アフターストーリーらしい話だった。また、鈴希とかずさは小さな鈴希のさらにアフター。とりあえず鈴希が一番かわいい。
[二五六三ノ空]
パッケージの画像とその名前から嫌な予感はしたが、プレイしてみると予感的中。モエかんと終ノ空のクロスオーバーである。すかぢがシナリオを担当したわけではない。しかし、終ノ空はプレイしていなくとも素晴らしき日々をプレイしていた私にはかずさの「境界を踏み越えることは許されていない」というセリフと、間宮卓司の「水上は僕を殴れなかった」というセリフが強く印象に残った。
[Route of Kirishima]
モエカすのメインとなる話。モエかんでの霧島ルートのリライトである。霧島が極東日没から貴広を助けるところまでの展開は、隷が関わってくるという点以外ではほとんど同じ。しかし、大柴がやってくる辺りからがかなり違う。まず、朝霧以外のアリスが出てくること。そして飯島が出張ってくること。そしてモエかんの霧島ルートでは回避できた、萌えっ娘島を舞台としたアリスとN Girlの対決が行われること。
もはや霧島ルートではなく、モエかんのトゥルールートといってもいい内容であった。
朱キ日が10年前に起こっていたことや、カンパニー内部のことについてなど判明した点も多いが、今度は20年前のアリスとN Girlの戦いや、アリスの設定自体が気になってくる。特にアリスの起源であるらしいFirst Aliceと貴広の関係についてが非常に気になる。
普通のFDでは本編の補完を行うのが普通なのに、まさか本編に出てこなかった新たな設定を持ち出してくるとは思わなかった。それでも本編での萌えや泣きやエロといった要素を全て燃料に変えて燃やし尽くしたかのようなシナリオは、読むのを止められないくらい手に汗握るものでとても楽しめた。新たな設定が加わるとそれだけ話がややこしくなるのに、これだけ面白いのは流石としか言いようがない。
だが、あの終わり方はないだろう!木気ナーサリークライムの榊とやらを救うのが霧島差異の目的のようだが、そもそも榊の現状は?榊の過去に何があった?木気と関係するのは火気。ではその火気のナーサリークライムが原因で何かあった?では火気のナーサリークライムは今どうしている?そしてリニアをわざわざ使う理由は何?他の者ではダメなのか?
こんなにたくさんの謎が出てきて終わりなど、虚ノ少女の続編が出ないのと同様かそれ以上に酷いではないか!ここからが面白いんじゃないかっ!!
ここまで文句を言いたいのは久しぶりだ。それだけこの作品に魅せられたようだ。
ケロQファンの先輩たちに倣って私もこう言うとしよう。
「モエかんの続編を出してください、お願いします!!!」