思いは世界の限界を超える
w恋ヴィジョナリーを購入したが、あまりの出来にw妹をプレイする前に感想を書き殴りたかったため、単独で書くことにした。目的はw妹のありすだったが、こちらもエロゲヒロインがやってくる話であるため、『大泉君』的な話を期待した。
[見上志穂]
風紀委員なのにエロゲヒロインよりも淫乱。主人公の意図しないところで勝手に羞恥プレイしていて笑えた。語尾の「ぃ」や「ぉ」の発音が上手く、非常に頭が悪そうなセリフを見事に言ってくれる。悪くないエンディングだった。
[星川愛音]
エロゲから出てきたヒロイン。のんびり~とした舌足らずな声で、癒される。画面に自由に出入り出来て便利。プレイヤーの幸せを第一に考えてくれるいい子。バストとヒップの大きさが変えられるのが面白い。私のオススメは貧乳・デカ尻だ。
中盤で小夜なるキャラが現れ、愛音との仲を邪魔してくる。なんやこの子!腹とちんこが勃つなぁ!
読みやすいテキストとハイテンポな展開で、Hシーンばかりなのにどんどん読めた。しかし、この作品の本当の顔は単なる抜きゲーではなく、「エロゲヒロインとは?」という哲学的なものであった。人間は生き物を殺して食べ物にする。「食べ物になった生き物には、きちんと食べてあげることこそ礼儀である」とよく言われる。それと同じように、愛音や小夜は「エロゲヒロインとは抜いてもらえることが至上の喜びだ」と言う。確かにそうかもしれないが、果たしてエロゲとはただ抜くためだけのものなのだろうか? いや、そうじゃないと私は思う。泣いて、笑って、愛して、学んで、そして時々抜くというのがエロゲだ。ただ抜くだけなら、目を閉じてシコるだけで抜けらぁ!作品には目的やテーマがあるが、それは強要されるものではない。楽しみ方や捉え方は人それぞれなのだ。
そして最後はファンサービス!そうだよ、お前なら奇跡が起こせるよ!! 多少ご都合主義っぽいラストだが、
作品は、ただそれだけで完結する閉じたものではない。ありとあらゆる作品は「引用」が許されている。作品が他の作品の力を借りるというのは、やり過ぎでない限り反則ではない。やってくれるなぁ海富!
メッセージ性は高いが、面白いシナリオだったか? と考えるとそうだとは言い難い。ライトなのはこの作品の長所であるが、小夜さんという女神や、『終バ』との繋がりがあるということでようやく83点という感じ。面白い作品には成りきれておらず、名作まであと一歩というところだが、プレイしてよかったと思える作品だった。
それにしても、小夜さんで抜いてしまうのはしょうがないよね。