エロゲをやっていると、ふと我に返って「なに言ってんだこいつ」とか「自分はいったい何をやっているんだ」と集中力が切れて白けてしまうことがあるのですが、そんな余裕を挟む余地もありませんでした。
あまりに詰め込まれすぎていて自分の理解が及ばなかった点があるということで90ですが、頭から先まで我を忘れて、はやく物語の結末が見たいと熱中して楽しめた数少ない作品の内の一つです。
人を熱狂させる熱量を持った力作です。
ガラテクの名のもとに設定をあそこまで膨らませられるライターの科さんは本当にすごいですね。
波長の合う人間にとっては間違いなく傑作です。
甲さんが好きではない私からするとゼロ1は十分楽しめたのですが、WINGOFZEROという神曲がありながらバルド伝統の主題歌戦闘がなかったことに憤りを感じておりました。
が、本作の盛り上がる場面で使用されてうおおおおおおおおってなりましたね。
反転からFace of Factが流れるバルドフォースの一連の流れを思い出す素晴らしい演出、大満足です。
主人公のエドワードはもとより中佐やAP、中将閣下や猫のマルタなど、魅力的な脇役が多いのもgoodですし、嫌がおうにも奮い立つ展開の畳み掛けには乗せられているとわかっていながらも気分が高まります。
リヴァイアサンやノインツェーンなど前身作を知っているとより楽しめることもあり、過去作のプレイをした上でやることをおすすめします。過去作も面白いので苦痛にならないでしょう。
バルドハートがそろそろ出ますが、難しいとはわかりつつもゼロのキャラについて言及があるとうれしいですね。
それにしてもAPとマルタはかわいすぎでしょう・・・